塩水で走る電気自動車
まぁ釣りタイトルです(笑)
いかにも海水をガソリン代わりにいれて走るような印象ですが、そうではなくて新しい蓄電池を搭載したスポーツタイプの自動車がテストされるというニュースです。
見た目、かっこいいです。
性能も本当なら凄いです。
もっと正確な記事は、「液体電池」で600km走る車、給水が充電 です。
この車に搭載されているのは「レドックスフロー蓄電池」という電池です。大量の電解液を使う代わりで電極の消耗もなく、大容量の蓄電池を作れるという特性がある電池で日本では住友電気工業が実用化しています。
電池は電池なのですが、、、、
日本提案によるレドックスフロー電池の国際標準化審議がスタートします
の記事の一番下の写真のように、もうね、ほとんど工場(笑)です。
大容量なのですが、エネルギー密度が小さく、また、瞬発力も乏しいということで、どうみても車用には適さない電池なのですが、これを革新的な技術で克服したということで、出力密度で600倍、エネルギー密度で5倍という驚異的な改善をしたということです。3桁に迫る改善ってにわかに信じられないのですが、電気自動車の性能は、電池の性能で決まるという良い例です。
ところで、この「レドックスフロー蓄電池」の原理は非常にシンプルで
もちろん二次電池なので最初に充電が必要ですが、充電が完了した水溶液をガソリンのように運搬して、充電する代わりに液を交換すれば記事のタイトル通り、「給水で充電」ということが可能です。
発電所近くの大規模プラントで充電済みの水溶液を大量に作って、タンクローリーで運搬する。あるいはガソリンスタンドで中規模な溶液のリサイクル(充電)施設を作って供給。家では直接車に充電してもいいし、小規模な充電施設で溶液を別に充電して交換しても良い。
これ実用化したらかなり便利かも
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)