「東京ジョー」の羽田シーンはここだ!
FBで流れてきたヒマナイヌ川井氏の映像考古学がとっても面白い。
終戦直後の新橋をGHQが撮影した35mmフィルムの解像度が驚異的!
そんなおり、知人のタイムラインでこのエントリー1948年撮影の「東京ジョー」から羽田空港のシーンを検証する!とともに、当時の羽田空港の航空写真を見せていただきました。
上記のエントリー中で紹介されている羽田空港で撮影したフィルムがこれです。
フィルムがはじまって1:44のこのシーン。車が左に曲がって運河が見えるところですが、道が運河に飛び出している独特の地形です。
これを航空写真で探すと、
ありました。写真の中央左端、建物群の左にあります。
航空写真にも写ってる艀桟橋も動画のなかでボートがとまっているのがわかります。
ではこの前のシーン(あるいは次のカットのこのシーン)で車が交差点を右に折れるところはどこでしょう。
このシーンの直前には倉庫群が写っていますので、たぶんここです。 建物の前が広く空き地になっているのも一致します。
さらのその前のカマボコ型の兵舎(?)を左折するシーン
細長い建物とその後方の大きな格納庫のような建物が確認できますので、ここでしょう。
ではいよいよ出発点の羽田空軍基地の玄関はどこかということですが、これは動画の斜め前方を撮ったシーンが手がかりとなります。
基地からでてすぐに比較的広い道を渡りますが、すぐ横にはB17爆撃機と思われる飛行機が駐機していますので滑走路のエプロン部分です。それを航空写真でみると、この辺りになるでしょう。
ちなみに2カット目の最後に運河を渡る橋はその前のシーンの道の曲がり具合から、この橋ですね。
以上をまとめるとこんな感じです。
これを現在の羽田空港に重ねると
橋の辺りを拡大すると
googl Mapで確認すると、穴守橋と天空橋の中間の橋のようですが、名前がありませんし行き止まりになってます。ストリートビューでみるとこんな感じ
動画の同じ建物です。
重ねた画像を良く見ると当時とあまり変わらない一画に気付きました。
最初に左に折れて右手に見える格納庫の辺りです。
建物ののシルエットも良く似ています。
じゃ、ストリートビューでみるとどんな感じかなぁと思って表示してみると
とても特徴的な屋根の大きな建物です。
そこで動画で、その建物と思われる辺りを再生してみると。
ジャーン!!何と同じ屋根の建物が写っているじゃありませんか!!
なんと今でも現存していたんですねぇ。戦後70年経っても残っている建物がこんなところにあったとは。ちょっと感動してしまいました。
当時の羽田空港から大幅に拡張された現在の空港なのにひっそりと昔のままの建築が残っているなんてビックリです。機会があったら一度現地に行ってみたいですね。
追記
地図空中写真閲覧サービスというサイトを知り、1947年に米軍が撮影した高解像度の航空写真を入手しました。羽田上空
この写真を元に車の経路をトレースするとこんな感じです。
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