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2022年8月12日 (金)

電子処方せん対応 4Dプラグイン開発

電子処方箋対応 4Dプラグイン開発 pkcs#11、OpenSSL、電子署名、HPKIカード 導入備忘録」の続き

 

サンプルコードのテスト

以下のページの「サンプルコード(ZIP形式)」をクリックしてzipファイルをダウンロード

やさしいHPKIMeDis

サンプルのコマンドを使ってみる

サンプルの中にビルド済みの実行ファイルがあるので、これを使ってみる。使い方は付属ドキュメントを参照

適当なところに「すべて展開..」で解凍する。

27_20220812155001

「HPKISignVerifySamoleP11」フォルダを開く

28_20220812155301

「HPKISignVerifySamoleP11.exe」を確認

HPKIカードをセットして、コマンドプロンプトを開いて実行

>HPKISignVerifySampleP11 sign <パスワード>
証明書取得処理 開始
Certificate:
30 82 05 7b 30 82 04 63 a0 03 02 01 02 02 02 01
81 30 0d 06 09 2a 86 48 86 f7 0d 01 01 0b 05 00
(略)
6b 61 31 1b 30 19 06 03 55 04 05 13 12 54 65 73
...
証明書取得処理 成功: HPKI END ENTITY CERTIFICATE

署名処理 開始
SHA256 HASH:
af a2 7b 44 d4 3b 02 a9 fe a4 1d 13 ce dc 2e 40
16 cf cf 87 c5 db f9 90 e5 93 66 9a a8 ce 28 6d

Signature:
3a e0 63 c6 24 5e 87 42 4b f3 02 7b e7 41 a9 23
7f be 63 c6 18 9b b8 8a 77 80 a2 6c d4 fd 13 b0
(略)
00 ba c8 c3 41 9a 5b bd de a4 7f f8 d0 95 e5 3d
署名処理 成功

検証処理 開始
検証処理 成功

ドライバやライブラリが正しくインストールされていれば、特に問題なく動作する。

 

サンプルのコンパイルとビルド

次に「HPKISignVerifySampleP11」のプロジェクトを開いて、ソースコードの確認とビルドまたはデバッグをしてみる

29_20220812161101

「HPKISignVerifySampleP11.sln」がVSのプロジェクトファイルだ。これをダブルクリックして開く、右のソリューションエクスプローラーで「HPKISignVerifySampleP11.c」をクリックするとソースが表示される。

32_20220812161701

ビルド」メニューから「HPKISignVerifySampleP11をビルド」を選ぶとコンパイルとビルドが開始される。

33_20220812162601

下のパネルに処理経過が表示され、ビルド:成功1と表示されたらOK

今のディレクトリからx64→Debugと開くとビルドしたHPKISignVerifySampleP11.exeができている。

41_20220812163101

コマンドプロンプトで作業ディレクトリをここに変更して、このHPKISignVerifySampleP11.exeを先ほどと同じように実行すると同じ結果が表示される。

ビルドに失敗する時

OpenSSLを標準的な場所のインストールしてあれば問題なくビルドできるはずだ、ダメな時は、ソリューションエクスプローラーでプロジェクト名(HPKISignVerifySampleP11)を右クリック、一番下のプロパティを選択

C/C++の全般の追加のインクルードディレクトリでOpenSSLへのパスを確認

42_20220812163901

リンカの全般の追加のライブラリディレクトリでOpenSSLへのパスを確認

43_20220812164301

同じくリンカのすべてのオプションの追加のライブラリディレクトリOpenSSLへのパスを確認

44_20220812164501

これらが問題なければ、正常にビルドできるはずである。再度ビルドするときは「リビルド」を選ぶ

 

デバッグして処理の追跡する

動作を逐次確認するのであればデバッグモードで動かす。

前準備として、コマンドに渡す引数を事前に設定しておく

ソリューションエクスプローラーでプロジェクト名(HPKISignVerifySampleP11)を右クリック、一番下のプロパティを選択

デバッグのコマンド引数を編集して引数を設定する。先頭のスペースはいらない

45_20220812165201

ソースコードの左端をクリックしてブレークポイントを設定

デバッグメニューからデバッグの開始を選択。

46_20220812165801

ブレークポイントに達すると止まる。変数など確認して動作を見ていく

47_20220812165901

 

以上

 


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