« オンライン資格確認システムの導入方法(その2) | トップページ | オンライン資格確認システムの導入方法(その4) »

2021年9月12日 (日)

オンライン資格確認システムの導入方法(その3)

前回では機器の準備を説明しました。今回からパソコンなどのセットアップをしていきます。

 

小目標2: オンライン資格確認用端末パソコンのセットアップ

届いたパソコンの梱包を解いで取り扱い説明書に従って組み立てます。

組み立て終わったら、いよいよ電源を入れてセットアップの開始です。使うOSがWindows10 IoT Enterprise 2019 LTSCということで、セットアップ時の操作は通常のwindows10 Home editionと多少違いますが、基本的なことは同じです。次のポイントに注意して進めてください。

ネットワークには接続しない

最初にWiFiやネットワークへの接続を求めて来ますが、接続する必要はありません。むしろ接続してはいけません。ローカルアカウントで起動させたいからです。

「個人用に設定」を選ぶ

設定する方法を指定してください」では「個人用に設定」を選びます。

「代わりにドメインに参加する」を押す

Microsoftアカウントでサインイン」と表示されてもMicrosoftアカウントは入れないでください。画面の左下に小さく表示された「代わりにドメインに参加する」を押してください。これでローカルアカウントが作成できるようになります。

このPCを使うのはだれですか」の画面で、アカウント名をいれます。このアカウント名は適当でかまいません。続けてパスワードの設定、セキュリティの質問等を設定します。適当でかまいませんが忘れないようにしてください。

「デバイスのプライバシーの設定の選択」はすべて「いいえ」

この設定は後で修正可能ですが、基本どれも「いいえ(オフ)」に切り替えておきます。余分な通信をさせないためです。

 

何にもない

これで見慣れたデスクトップが表示されます。ですが、デスクトップにもタスクバーにも何にも登録されていないと思います。スタートメニューにも何にも登録されていないはずです。さすがにこれだと操作が面倒なので最低限のアプリケーションをスタートメニューとタスクバーに登録しておきましょう。

登録は、windowsボタンを押して、表示されたアプリケーションのアイコンを右クリック、「スタートにピン留めする」あるいは「タスクバーにピン留めする」を選びます。

参考までにピン留めした方がいいお勧めのアプリです。

 windowsアクセサリ から
  Internet Explorer
  メモ帳
 windows システムツール から
  エクスプローラー(タスクバーへ)
  コントロールパネル
  コマンドプロンプト

再起動して確認

ここまでで再起動させてアカウントやパスワードが正しいことを確認できれば、クエスト「オンライン資格確認用端末パソコンのセットアップ」は完了です。

 


 

小目標3: 通信回線のセットアップ

次に通信回線です。新規に通信回線を引いた場合は、ここで通信回線のセットアップをします。セットアップはNTTからの書類、プロバイダーからのマニュアル等に従って行ってください。この時使うPCはオンライン資格確認端末ではなく使い慣れた違うパソコンを使った方がいいでしょう。

回線のセットアップ、設定に関してはNTTまたは各プロバイダーにお問い合わせください。

すでに回線を使っている場合は、HGWまたはブロードバンドルーターの管理画面を開けるようにしておいてください。これらのIPアドレスは通常は最後の数字が「1」のアドレスです。例えばお使いのPCのIPアドレスが「192.168.20.5」であれば「192.168.20.1」です。ユーザーネームは古い機器であれば「user」とか「admin」で、パスワードが同じ「user」とか「admin」だったりします。最近の機器の場合はランダムな文字列になっていると思いますが、その場合は別紙が入っていたり、機器にシールが貼ってあったりしますのでそれで確認してください。

確認

1、インターネットに接続できて検索やサイトの閲覧ができる
2、HGW、ブロードバンドルーターの管理画面を開くことができる
の2つが確認できれば「通信回線のセットアップ」はクリアです

 


 

小目標4: オンライン資格確認端末をネットワークに接続する

次にオンライン資格確認端末をネットワークに接続します。接続は通常のパソコンと全く同じです。

接続場所はHGW・ブロードバンドルーターの直下

以後のIPv6等の設定の都合上、必ず、HGW・ブロードバンドルーターに直接つなげてください。直接というのは途中にルーターを設置してネットワークを分離していないという意味です。HGW・ブロードバンドルーターからハブまたはブリッジモードのルーター(無線LAN用のターミナル)を経由するのならOKです。

ルーターモードのルーターを介しての接続はダメです。この場合、IPアドレスのサブネットがルーターの前後で変わります。例えばHGWのLAN側(ルーターのWAN側)が192.168.1.xなのに、ルーターのLAN側が192.168.20.xに変わってる場合は直接ではないのでダメです。

Untitled-24

物理的に接続できれば、Internet Explorerを起動してMSNなどのサイトを開くことができると思います。サイトが見れない場合などの対応は通常のインターネット接続と変わりませんので、プロバイダー等にお問い合わせください。「小目標3:通信回線のセットアップ」で他のパソコン、スマホ等で接続できているならオンライン資格確認端末用パソコンの問題ですので、LANの接続状況等を見直してみてみてください。違うアクセスポイントに接続していないかLANケーブルは接続はおかしくないかなどです。一時的にHGWに直にLANケーブルを繋ぐなどしてみてください。

確認

オンライン資格確認端末用パソコンからインターネットに接続できてサイトの閲覧等ができれば、「小目標4:オンライン資格確認端末をネットワークに接続する」はクリアです。

 


 

小目標5: Microsoft Edgeをインストールする

オンライン資格確認システムのwebアプリケーションはMicrosoft Edgeだけ動作保証されています。ですが、オリジナルのWindows10 IoT Enterprise 2019 LTSCにはMicrosoft Edgeはインストールされていません。EPSONなどは有料でプレインストールしたモデルも提供されていますが、そうでない場合は、Microsoft Edgeをダウンロードしてインストールする必要があります。最新のMicrosoft Edgeは次のサイトからダウンロードできます。

ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開するマイクロソフト

Microsoft Edgeのダウンロード、インストール方法はマニュアル「医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング」の最初の「補1 最新のMicrosoft Edge をインストールしたい」をよく読んで行ってください。丁寧に説明されていますので、特に迷うことなくインストールできるかと思います。

医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング医療機関等向けポータルサイト

 

確認

インストールしたMicrosoft EdgeでIEと同じようにサイトの閲覧ができたら「小目標5:Microsoft Edgeをインストールする」はクリアです。

 


 

以上、基本的なセットアップの解説でした。各小目標で動作確認をして次のステップに進みましょう。

 


歯科電子カルテシステム・カルテメーカー は利用料月額16,500円(税込)
MacとWinの両方で利用可能な電子カルテです。介護保険にも対応してます。

カルテメーカーの詳細はカルテメーカー・ホームページまで。
カルテメーカーを実際に動かしてみたいときは評価版をダウンロードできます。

 

|

« オンライン資格確認システムの導入方法(その2) | トップページ | オンライン資格確認システムの導入方法(その4) »

カルテメーカー」カテゴリの記事

レセプト・オンライン化」カテゴリの記事

操作方法」カテゴリの記事

オンライン資格確認」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« オンライン資格確認システムの導入方法(その2) | トップページ | オンライン資格確認システムの導入方法(その4) »