オンライン資格確認システムの導入方法(その5)
今回もマニュアル「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」に従って進めていきます。
*以下の記事は「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)1.17版」を元に書いています。文中のページ表示はバージョンの変更で変わってる可能性があります。章の名前等で確認してください。
小目標11: .NET Framework4.8をインストール
「.NET Framework」はアプリケーションを動作させるためのベースとなるプログラムが集まったものです。今のwin10では基本的にはインストール済みなのですが、バージョンがバラバラです。まぁ、多少違っていても動いてしまうのですが(笑)とはいってもやはりここは統一しておく方が間違いがありませんので、指示通りのバージョンをインストールします。
「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」(以下セットアップ手順書と略)の「操作2 ブラウザ(Microsoft Edge)を設定する(つづき)」の「.NET Framework4.8をインストールします」(P.6)に従ってインストールします。
ダウンロード先のURLがマニュアルに書いてありますが、これを手入力しても長いので大概うまく開きません。ですので、セットアップ手順書をダブルクリックして開き(前回設定が正しければMicrosoft Edgeで開きます)、ダウンロード先のURLの部分をクリックしましょう。
EPSON製パソコンをご利用の方へ
EPSON製パソコンでは、.NET Framework4.8のインストールが完了しない不具合が報告されています。この場合EPSONのサポートに連絡し、パソコンの回収と修理を依頼してください。
確認
セットアップ手順書通りに完了の画面が表示されたら、「小目標11:.NET Framework4.8をインストール」はクリアです。
小目標12: Javaをインストール
Javaとはプログラム言語のことですが、セットアップ手順書のJava機能とは、Javaの実行環境のことです。余計な話ですがJavaはJava仮想マシンという仮想的なコンピュータの上で動作します。その仮想的なコンピュータがJavaの実行環境です。
先の.NET Frameworkの続きの「Java機能をインストールします」(P.6〜P.7)に従って操作をしてください。
ダウンロード先への移動は、上記の.NET Framework4.8のインストールと同じで、Edgeで開いたマニュアルのリンクを踏んで移動してください。
ここでの注意ポイントは
インストール先のフォルダを間違わないように!
P.7のステップ4で展開先のフォルダを手入力でいれますが、これを正確にいれてください。
確認
セットアップ手順書通りにエクスプローラーで「C:¥OQS_Tools」フォルダ内に「jre8」フォルダがあることを確認できれば、「小目標12:Javaをインストール」はクリアです。
小目標13: OQSComAppCopyJava.batを実行
いよいよ提供されたツールを使っての操作になります。「OQSComAppCopyJava.bat」は入手して保存済みですね。このファイルはバッチファイルで、起動すると先ほどインストールしたJava環境(jre8)を連携アプリや顔認証アプリなどのために必要な別の場所にコピーを作ります。
セットアップ手順書の「OQSComAppCopyJava.batを実行します」(P.7〜P.8)に従って操作をしてください。
ここでのポイントは
管理者権限で実行する
です。システムのコア部分に修正を加えるには管理者権限が必要です。「OQSComAppCopyJava.bat」を通常通りにダブルクリックで起動すると管理者権限がないので、修正操作ができません。必ず右クリックしてメニューから「管理者で実行」を選んで起動してください。
なお、今後の操作では管理者権限で実行することが度々あります。セットアップ手順書ではさらっと書いてあるだけですので、意外と見落としが多いので、ツール類を起動するときは管理者権限が必要かどうか確認をしてください。
確認
セットアップ手順書通りにコマンドプロンプト画面が表示されて「必要モジュールを展開しました...」と表示されれば「小目標13:OQSComAppCopyJava.batを実行」はクリアです。
小目標14: ブラウザ拡張ツールを実行します
続けていきます。「OQSFaceApp.msi」を実行してブラウザ(Microsoft Edge)に組み込む拡張機能プラグインを展開してもらうのと、システムにオンライン資格確認で使う様々なデータやプログラムをインストールします。
セットアップ手順書の「ブラウザ拡張ツールを実行します」(P.8)に従って操作をしてください。
ここでの注意ポイントは2つ
ポイント1 OQSFaceApp.msiをダブルクリック
名前が違うので混乱するのですが、使うファイルはダウンロードした「(本番環境接続版)Installer_1.0.9.zip(OQSFaceApp.msi)」(バージョンは違うかもしれません)です。
ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックして開くと「Setup」フォルダと「install.bat」ファイルが見えます。
で、「Setup」フォルダをダブルクリックして開くと
目的の「OQSFaceApp.msi」が見えてきます。この「OQSFaceApp.msi」をダブルクリックします。あとはセットアップ手順書に従ってウイザードの指示通りに操作していきます。ウイザードが完了したら、注意ポイントの2つ目
ポイント2 完了したら再起動
さらっと書いてあるので、見落としがちですが、ここで必ず再起動です。再起動しないと様々な設定項目が有効になりません。
セットアップ手順書の注意書きの「証明書伝達サービス 」に関することは普通の運用では関係ないので無視してください。
確認
ウイザードが完了し、再起動したら、「小目標14:ブラウザ拡張ツールを実行します」はクリアです。
小目標15: ブラウザ拡張プラグインの組み込み
「OQSFaceApp.msi」を実行することにより、Microsoft Edgeに組み込む3つのブラウザ拡張プラグイン(拡張機能)がcドライブ上に展開されます。3つのブラウザ拡張プラグインは、Microsoft Edgeから顔認証端末を動かすのに必要なプラグインです。これらをMicrosoft Edgeに組み込むのが、このタスクです。
セットアップ手順書の「ブラウザ拡張プラグインを設定します」「ブラウザ拡張プラグインを組み込みます」(P.9〜P.11)に従って操作します。
この操作は3つのプラグインをMicrosoft Edgeにドラッグ&ドロップだけの処理ですので、セットアップ手順書通りの操作で簡単に終わりにできるでしょう。
確認
3つの拡張プラグインが組み込まれてるのを確認したら、「小目標15: ブラウザ拡張プラグインの組み込み」はクリアです。
ここまででオンライン資格確認用パソコンのセットアップは一区切りとなります。次回からは回線のセットアップを行います。
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コメント
現在のマニュアルにはJAVAのインストールは書いていない様です。
これは、ライセンスの問題なのでしょうかね……
投稿: | 2022年11月24日 (木) 14時13分
今の連携アプリケーションのインストーラーにはJAVAのインストール機能が含まれるようになったので、マニュアルから省かれましたね。たぶん、ご指摘のようにライセンスの問題が解決して再配布が可能になったんでしょうね。
投稿: カルテメーカー | 2022年11月25日 (金) 13時51分