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2021年9月の3件の記事

2021年9月20日 (月)

オンライン資格確認システムの導入方法(その5)

今回もマニュアル「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」に従って進めていきます。

*以下の記事は「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)1.17版」を元に書いています。文中のページ表示はバージョンの変更で変わってる可能性があります。章の名前等で確認してください。

 


 

小目標11: .NET Framework4.8をインストール

「.NET Framework」はアプリケーションを動作させるためのベースとなるプログラムが集まったものです。今のwin10では基本的にはインストール済みなのですが、バージョンがバラバラです。まぁ、多少違っていても動いてしまうのですが(笑)とはいってもやはりここは統一しておく方が間違いがありませんので、指示通りのバージョンをインストールします。

医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」(以下セットアップ手順書と略)の「操作2 ブラウザ(Microsoft Edge)を設定する(つづき)」の「.NET Framework4.8をインストールします」(P.6)に従ってインストールします。

ダウンロード先のURLがマニュアルに書いてありますが、これを手入力しても長いので大概うまく開きません。ですので、セットアップ手順書をダブルクリックして開き(前回設定が正しければMicrosoft Edgeで開きます)、ダウンロード先のURLの部分をクリックしましょう。

20210920-122306

EPSON製パソコンをご利用の方へ

EPSON製パソコンでは、.NET Framework4.8のインストールが完了しない不具合が報告されています。この場合EPSONのサポートに連絡し、パソコンの回収と修理を依頼してください。

確認

セットアップ手順書通りに完了の画面が表示されたら、「小目標11:.NET Framework4.8をインストール」はクリアです。

 


 

小目標12: Javaをインストール

Javaとはプログラム言語のことですが、セットアップ手順書のJava機能とは、Javaの実行環境のことです。余計な話ですがJavaはJava仮想マシンという仮想的なコンピュータの上で動作します。その仮想的なコンピュータがJavaの実行環境です。

先の.NET Frameworkの続きの「Java機能をインストールします」(P.6〜P.7)に従って操作をしてください。

ダウンロード先への移動は、上記の.NET Framework4.8のインストールと同じで、Edgeで開いたマニュアルのリンクを踏んで移動してください。

20210920-124905

ここでの注意ポイントは

インストール先のフォルダを間違わないように!

P.7のステップ4で展開先のフォルダを手入力でいれますが、これを正確にいれてください。

20210920-125521

確認

セットアップ手順書通りにエクスプローラーで「C:¥OQS_Tools」フォルダ内に「jre8」フォルダがあることを確認できれば、「小目標12:Javaをインストール」はクリアです。

 


 

小目標13: OQSComAppCopyJava.batを実行

いよいよ提供されたツールを使っての操作になります。「OQSComAppCopyJava.bat」は入手して保存済みですね。このファイルはバッチファイルで、起動すると先ほどインストールしたJava環境(jre8)を連携アプリや顔認証アプリなどのために必要な別の場所にコピーを作ります。

セットアップ手順書の「OQSComAppCopyJava.batを実行します」(P.7〜P.8)に従って操作をしてください。

ここでのポイントは

管理者権限で実行する

です。システムのコア部分に修正を加えるには管理者権限が必要です。「OQSComAppCopyJava.bat」を通常通りにダブルクリックで起動すると管理者権限がないので、修正操作ができません。必ず右クリックしてメニューから「管理者で実行」を選んで起動してください。

なお、今後の操作では管理者権限で実行することが度々あります。セットアップ手順書ではさらっと書いてあるだけですので、意外と見落としが多いので、ツール類を起動するときは管理者権限が必要かどうか確認をしてください。

20210920-134037

確認

セットアップ手順書通りにコマンドプロンプト画面が表示されて「必要モジュールを展開しました...」と表示されれば「小目標13:OQSComAppCopyJava.batを実行」はクリアです。

 


 

小目標14: ブラウザ拡張ツールを実行します

続けていきます。「OQSFaceApp.msi」を実行してブラウザ(Microsoft Edge)に組み込む拡張機能プラグインを展開してもらうのと、システムにオンライン資格確認で使う様々なデータやプログラムをインストールします。

セットアップ手順書の「ブラウザ拡張ツールを実行します」(P.8)に従って操作をしてください。

ここでの注意ポイントは2つ

ポイント1 OQSFaceApp.msiをダブルクリック

名前が違うので混乱するのですが、使うファイルはダウンロードした「(本番環境接続版)Installer_1.0.9.zip(OQSFaceApp.msi)」(バージョンは違うかもしれません)です。

ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックして開くと「Setup」フォルダと「install.bat」ファイルが見えます。

46

で、「Setup」フォルダをダブルクリックして開くと

47

目的の「OQSFaceApp.msi」が見えてきます。この「OQSFaceApp.msi」をダブルクリックします。あとはセットアップ手順書に従ってウイザードの指示通りに操作していきます。ウイザードが完了したら、注意ポイントの2つ目

ポイント2 完了したら再起動

さらっと書いてあるので、見落としがちですが、ここで必ず再起動です。再起動しないと様々な設定項目が有効になりません。

セットアップ手順書の注意書きの「証明書伝達サービス 」に関することは普通の運用では関係ないので無視してください。

確認

ウイザードが完了し、再起動したら、「小目標14:ブラウザ拡張ツールを実行します」はクリアです。

 


 

小目標15: ブラウザ拡張プラグインの組み込み

「OQSFaceApp.msi」を実行することにより、Microsoft Edgeに組み込む3つのブラウザ拡張プラグイン(拡張機能)がcドライブ上に展開されます。3つのブラウザ拡張プラグインは、Microsoft Edgeから顔認証端末を動かすのに必要なプラグインです。これらをMicrosoft Edgeに組み込むのが、このタスクです。

セットアップ手順書の「ブラウザ拡張プラグインを設定します」「ブラウザ拡張プラグインを組み込みます」(P.9〜P.11)に従って操作します。

この操作は3つのプラグインをMicrosoft Edgeにドラッグ&ドロップだけの処理ですので、セットアップ手順書通りの操作で簡単に終わりにできるでしょう。

確認

3つの拡張プラグインが組み込まれてるのを確認したら、「小目標15: ブラウザ拡張プラグインの組み込み」はクリアです。

組み込まれたプラグインはここに表示されています。
48

 


 

ここまででオンライン資格確認用パソコンのセットアップは一区切りとなります。次回からは回線のセットアップを行います。

 


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2021年9月19日 (日)

オンライン資格確認システムの導入方法(その4)

これから本格的にオンライン資格確認用パソコンのセットアップを始めます。基本的にはマニュアル「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」に従って進めるのですが、このマニュアルで解説されている手順はどちらかというとベンダーさん向けに書かれていて、効率的にインストールをする方法を解説しています。このため、一気にインストールした時に正常に動作するといいのですが、動作しなかった時、何が原因で動作しないかがわかりづらくなります。なれているベンダーさんであればエラーの状況からここがおかしいというのがわかるのですが、これから初めてインストールしようという方では原因の特定は難しく、結局初期化してやり直しということにもなりかねません。

そういう罠にかからないよう、このマニュアルをベースにしつつ確実に動作することを主眼に作業を進めていきます。

医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)医療機関等向けポータルサイト

*リンクが切れてる場合は、以下のページからマニュアルを参照してください。

端末の設定や操作について知りたい方はこちら医療機関等向けポータルサイト

*以下の記事は「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)1.17版」を元に書いています。文中のページ表示はバージョンの変更で変わってる可能性があります。章の名前等で確認してください。

 


 

特別目標: 電子証明書発行申請

と、その前に大事なことが抜けてました。「電子証明書発行申請」です。その2の「オンライン資格確認利用開始・変更申請」が済んでいることが前提になります。

申請する電子証明書は、これからセットアップする端末が間違いなくその医療機関の端末であることを証明するための証明書となります。また、その証明書を発行した認証局が正しい機関であることを証明するルート証明書の自己署名証明書も含んでいます。

申請は、医療機関等ポータルサイトから行います

医療機関等ポータルサイト

開いてすぐのページの「すでにアカウントをお持ちのかたはログイン」ボタンを押して、ログインすると申請のページになりますので、「電子証明書発行申請」のリンクを踏んでください。

ページを読み進んで一番下の「はい 電子証明書の申請画面に進む」ボタンを押します。

表示されたフォームの全てを入力します。不明な点は「電子証明書の発行申請等の手引き」ボタンを押して確認してください。わかりづらいのは「端末名称等」でしょうけど、名前の付け方にルールがあるわけではなく医院の中で使う端末が区分できればいいので「資格確認端末001」などとしておけばよいでしょう。病院等で複数の端末を導入した場合、どの端末からの操作なのか等を識別するのが目的だと思いますので、歯科診療所では名前さえついていれば問題ありません。

正しく申請の受付が完了すると件名が【電子証明書 申請情報受付通知】の受付完了メールが認証局(oper@cybertrust.co.jp)から送られてきます。

続けて5営業日以内に簡易書留で「発行通知書」が医院に送付されてきます。この書類には電子証明書のダウンロードに必要な情報が記載されていますので大切に保管してください。

なお、ダウンロードには期限があります。申請後180日以内にダウンロードしないと証明書が失効してしまいますので、すぐにセットアップをしないのであれば申請は後で行うようにしましょう。

オンライン資格確認の電子証明書とオンライン請求の電子証明書

2021年4月から、この両者の電子証明書は共通化されました。同じ端末でオンライン資格確認とオンライン請求を行う場合、オンライン資格確認で取得した電子証明書だけでオンライン請求も行うことができます。この場合、オンライン請求の電子証明書の有効期限が切れてもオンライン請求のための電子証明書の再度の発行申請は必要ありません。

しかし、別の端末で行う場合は従来通りにそれぞれに別の電子証明書が必要になります。

実際に同じ端末で確認と請求を行ってますが、特に問題なく動作します。同時使用も問題ありませんのでオンライン資格確認の運用が安定したらオンライン請求もオンライン資格確認端末でできるようにセットアップするといいでしょう。その解説も予定してます。

確認

「発行通知書」が届いたら、「特別目標:電子証明書発行申請」はクリアです。

 


 

小目標6: ユーザーアカウントの追加

オンライン資格確認用PCの最初のセットアップで適当な名前でアカウントを作成しました。でも、これからのインストールや設定作業ではアカウント名や権限が重要になってきます。このため統一された名前「OqsComApp」のアカウントを作ります。

作成方法は「医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)」(以下セットアップ手順書と略)の「操作1 Windows10にユーザアカウントを追加する」(P.2〜P.4)に従って行います。

この過程で大事なことは3つ

  1. アカウント名は正確に「OqsComApp」とする。
  2. アカウントは必ずローカルアカウント
  3. 管理者権限を与える

1:アカウント名は大文字と小文字を区別しますので正確にいれてください。キャメルケースですので単語の先頭が大文字です。数字は含まれていませので「o」は「オー」です。

2:アカウントは必ずローカルアカウントにします。ですのでセットアップ手順書のステップ5の「このユーザーはどのようにサインインしますか?」の表示の時に必ず「このユーザーのサインイン情報がありません 」をクリックし、ステップ6の「アカウントの作成」では「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックしてください。

3:アカウントの作成だけ満足してしまいそうになりますが、セットアップ手順書の「アカウントの種類を変更する」に従ってアカウントの種類を「管理者」に変更するのを忘れないようにしてください。これを忘れると以後の操作が管理者権限がないために実行できなくなります。

アカウント切り替え後の動作

セットアップ手順書には「作成したアカウントでログインし直す」をしたあとの挙動が書いてないですが、切り替えるとアカウントの作成と設定の処理が始まります。しばらくすると「デバイスのプライバシーの設定の選択」が表示されますので、一番最初の設定と同じように、すべての項目を「いいえ(オフ)」に切り替えておきます。余分な通信をさせないためです。その後、あたらしいアカウントのデスクトップ画面が表示されます。

必ず再起動

セットアップ手順書では、作成後スタートアップメニューからアカウントにサインインできるかどうかの確認で章が終わっていますが、以後の操作のため、新しいデスクトップが表示されたあとで、必ず「再起動」して「OqsComApp」でサインインしてください。

再起動後のスタート画面で、左下に最初に作ったアカウントと、OqsComAppのアカウントが表示されますので、OqsComAppのアカウントをクリックして選択後にパスワードをいれてサインインです。

サインイン後、もう一度、アカウントを開いてアカウント名が「OqsComApp」であることと、「ローカルアカウント」であること、権限が「管理者」であることを確認してください。なお、この画面で表示されるアカウント名はすべて大文字になってますが問題ありません。

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確認

新しいアカウント「OqsComApp」を追加し、再起動して「OqsComApp」でサインインして、アカウントでアカウント名が「OqsComApp」であることと、「ローカルアカウント」であること、権限が「管理者」であることを確認できたら、「小目標6:ユーザーアカウントの追加」はクリアです。

 


 

小目標7: デスクトップの準備

新しいアカウントのデスクトップも最初のセットアップ時と同じように何もありません。(Microsoft Edgeがインストール済みならスタートにピン留めされています。)なので、最低限必要なアプリをスタートとタスクバーにピン留めしておきましょう。お勧めは最初のセットアップ時と同じです。

 windowsアクセサリ から
  Internet Explorer
  メモ帳
 windows システムツール から
  エクスプローラー(タスクバーへ)
  コントロールパネル
  コマンドプロンプト
 *Microsoft Edgeがスタート等になければ、それも追加

ディスプレイの設定変更

新しいアカウントではディスプレイの拡大率が150%等になっていてデスクトップが全体に狭い状態になっている場合があります。これを100%に直します。セットアップ手順書でもこの拡大率を設定し直す操作があとの方で指示されており、その理由は画面レイアウトが全部表示されないためと説明されていますが、実はこれから行っていく作業の中で、狭いデスクトップだとエラーを起こしたり指定された作業が行ないことがありますので、この時点で直しておきます。また解像度も1366x768 以上にしてください。(推奨は1920x1080です。)

ディスプレイの設定変更はセットアップ手順書のP.21の「ディスプレイ設定を変更します」のところで解説されています。

 <簡単に説明>
 デスクトップで右クリック→ディスプレイ設定をクリック
 「拡大縮小とレイアウト」を100% に
 画面が変更になり右下に確認ダイアログでるので、確認
 設定を閉じる

確認

このようなデスクトップになれば、「小目標7:デスクトップの準備」はクリアです。
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小目標8: Microsoft Edgeを設定する

セットアップ手順書の「操作2 ブラウザ(Microsoft Edge)を設定する」(P.5)に従って、Microsoft Edgeを規定のブラウザにします。

 <簡単に説明>
 Microsoft Edge起動
 設定画面を開く
 左のメニューから「既定のブラウザー」をクリック
 「既定に設定する」をクリック
 Microsoft Edgeを閉じる
 Microsoft Edgeを再起動して確認

なお、Microsoft Edgeの設定の画面は、ウインドウの右上すみのところの「・・・」のところをクリックして表示されたメニューの中の「設定」をクリックして表示させます。
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オンライン請求をオンライン資格確認端末上で行う予定の方で、Microsoft Edgeを規定のブラウザにするとオンライン請求で使うIEが使えなくなってしまうのではと心配されるかたがいらっしゃいますが、まったく問題ありません。規定のブラウザにしても他のブラウザをいつでも利用ですます。

確認

セットアップ手順書のようにMicrosoft Edgeが規定のブラウザになっていれば、「小目標8:Microsoft Edgeを設定する」はクリアです。

 


 

小目標9: アプリとマニュアルをダウンロードする

今、マニュアル等は他のPCでみてると思いますが、以後の設定でマニュアル上のリンクを使う場合がありますので、必要なマニュアルをこの時点でオンライン資格確認用PCにダウンロードしておきます。後になると一般のサイトに接続できなくなりますので、必ずこの時点でダウンロードしておいてください。インストールするアプリケーションもこの時点で全部ダウンロードしておきます。

マニュアル類は、この記事の最初にあるリンク「端末の設定や操作について知りたい方はこちら」のページから、アプリケーション類は、ベンダーサイトか、「医療機関等ONS」サイトからダウンロードしてください。顔認証端末に必要なアプリケーションは顔認証端末メーカーのダウンロードページから行ってください。(パナソニックは付属の光ディスクからなので必要ありません。)

カルテメーカーのユーザー様へ

サポートMLでご案内しているダウンロードページからアプリとマニュアルをダウンロードしてください。掲載されているものはとりあえず全部ダウンロードしてください。(旧バージョンは必要ありません。)

必要なアプリケーション

  • OQSComAppCopyJava.bat
  • (本番環境接続版)Installer_1.0.9.zip(OQSFaceApp.msi)
  • (本番環境接続版)OQSComApp_1.0.13.zip
  • OQSDistroApp_v1.0.15.zip
  • CCybertrustManagedPKIClient.zip

必要なマニュアル

  • オンライン資格確認等システム接続ガイド(IP-VPN接続方式)1.5版.pdf
  • オンライン請求ネットワーク関連システム共通認証局ユーザーマニュアル(Windows_Chrome)v1.3.1.pdf
  • 01_01_医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末編)_1.17版.pdf
  • 01_01_医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング_1.03版.pd
  • 01_02_顔認証DLL定義説明書_1.06版.pdf
  • 01_03_資格確認端末環境切替え手順書_1.16版.pdf
  • 02_01_連携アプリケーション導入手順書_1.08版.pdf
  • 02_02_連携アプリケーション操作手順書_1.01版.pdf
  • 02_04_顔認証DLL、連携アプリケーションアンインストール手順書_1.03版.pdf
  • 02_05_顔認証DLL上書きインストール手順書_1.00版.pdf
  • 02_06_ネットワーク接続確認ツール導入・操作手順書_1.01版.pdf
  • 連携アプリケーション再セットアップ手順書_1.02版.pdf
  • 05_01_医療機関等向けセットアップ手順書(医療情報閲覧用端末編)_1.07版.pdf
  • 05_02_医療機関等向けセットアップ手順書(資格確認端末にて医療情報閲覧用端末の画面を利用する場合)_1.01版.pdf

*表示されているバージョンは2021年9月のものです。

ダウンロードしたマニュアルとアプリケーションは、デスクトップ等に「マニュアル」「アプリ」等のフォルダを作りそこにまとめておいておくと良いでしょう。

確認

ダウンロードが済み、わかりやすいように保存できたら「小目標9:アプリとマニュアルをダウンロードする」はクリアです。

 


 

小目標10: pdfリーダーをMicrosoft Edgeに設定する

マニュアルなどのpdf書類のリーダーをMicrosoft Edgeにします。通常はAdobe Readerですが、リンクを踏む際にEdgeのほうが問題が少ないので切り替えておきます。

<操作方法>

マニュアル等のpdf書類を右クリックして、プログラムから開く→Microsoft Edgeをクリック
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「既定に設定」ボタンをクリック

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この表示になれば完了
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確認

pdf書類をダブルクリックしてMicrosoft Edgeで閲覧できれば、「小目標10:pdfリーダーをMicrosoft Edgeに設定する」はクリアです。

 


 

追加目標: オンライン資格確認等システムユーザ設定情報のダウンロード

オンライン資格確認等システムユーザ設定情報(通知書)」はオンライン資格確認等システムに接続するための設定情報が記載された書類です。大事な「ユーザーID」と「パスワード」が記載されています。「オンライン資格確認システムの導入方法(その2)」の「オンライン資格確認利用開始・変更申請」を済ませて数日すると医療機関等ポータルサイトからダウンロード可能となります。これも忘れずに今のうちにダウンロードして保存しておきます。

医療機関等ポータルサイト

開いてすぐのページのログインボタンを押して、ログインしてください。

この画面の「通知書をダウンロードする」を押すと通知書がダウンロードされます。

20211014-184433

ファイル名が10桁の医療機関番号のzip形式ファイル(例1331234567.zip)がダウンロードされます。ダブルクリックして開くと

接_オンライン資格確認等システムユーザ設定情報.pdf
本_オンライン資格確認等システムユーザ設定情報.pdf

という2つのpdf書類が展開されます。「接_」は接続試験環境というテストに使うもので、「本_」は本番環境用のものです。このブログでは本番環境でのインストールをしていますので、「本_オンライン資格確認等システムユーザ設定情報.pdf」の記載内容を使ってオンライン資格確認等システムに接続していきます。

_

確認

医療機関等ポータルサイトから「本_オンライン資格確認等システムユーザ設定情報.pdf」をダウンロードして内容を確認したら、「小目標23:オンライン資格確認等システムユーザ設定情報のダウンロード」はクリアです。

当目標は2021/10/15に加筆しました。

 


 

以上、本格的なインストールのはじまりです。各小目標で動作確認をして次のステップに進みましょう。

 


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2021年9月12日 (日)

オンライン資格確認システムの導入方法(その3)

前回では機器の準備を説明しました。今回からパソコンなどのセットアップをしていきます。

 

小目標2: オンライン資格確認用端末パソコンのセットアップ

届いたパソコンの梱包を解いで取り扱い説明書に従って組み立てます。

組み立て終わったら、いよいよ電源を入れてセットアップの開始です。使うOSがWindows10 IoT Enterprise 2019 LTSCということで、セットアップ時の操作は通常のwindows10 Home editionと多少違いますが、基本的なことは同じです。次のポイントに注意して進めてください。

ネットワークには接続しない

最初にWiFiやネットワークへの接続を求めて来ますが、接続する必要はありません。むしろ接続してはいけません。ローカルアカウントで起動させたいからです。

「個人用に設定」を選ぶ

設定する方法を指定してください」では「個人用に設定」を選びます。

「代わりにドメインに参加する」を押す

Microsoftアカウントでサインイン」と表示されてもMicrosoftアカウントは入れないでください。画面の左下に小さく表示された「代わりにドメインに参加する」を押してください。これでローカルアカウントが作成できるようになります。

このPCを使うのはだれですか」の画面で、アカウント名をいれます。このアカウント名は適当でかまいません。続けてパスワードの設定、セキュリティの質問等を設定します。適当でかまいませんが忘れないようにしてください。

「デバイスのプライバシーの設定の選択」はすべて「いいえ」

この設定は後で修正可能ですが、基本どれも「いいえ(オフ)」に切り替えておきます。余分な通信をさせないためです。

 

何にもない

これで見慣れたデスクトップが表示されます。ですが、デスクトップにもタスクバーにも何にも登録されていないと思います。スタートメニューにも何にも登録されていないはずです。さすがにこれだと操作が面倒なので最低限のアプリケーションをスタートメニューとタスクバーに登録しておきましょう。

登録は、windowsボタンを押して、表示されたアプリケーションのアイコンを右クリック、「スタートにピン留めする」あるいは「タスクバーにピン留めする」を選びます。

参考までにピン留めした方がいいお勧めのアプリです。

 windowsアクセサリ から
  Internet Explorer
  メモ帳
 windows システムツール から
  エクスプローラー(タスクバーへ)
  コントロールパネル
  コマンドプロンプト

再起動して確認

ここまでで再起動させてアカウントやパスワードが正しいことを確認できれば、クエスト「オンライン資格確認用端末パソコンのセットアップ」は完了です。

 


 

小目標3: 通信回線のセットアップ

次に通信回線です。新規に通信回線を引いた場合は、ここで通信回線のセットアップをします。セットアップはNTTからの書類、プロバイダーからのマニュアル等に従って行ってください。この時使うPCはオンライン資格確認端末ではなく使い慣れた違うパソコンを使った方がいいでしょう。

回線のセットアップ、設定に関してはNTTまたは各プロバイダーにお問い合わせください。

すでに回線を使っている場合は、HGWまたはブロードバンドルーターの管理画面を開けるようにしておいてください。これらのIPアドレスは通常は最後の数字が「1」のアドレスです。例えばお使いのPCのIPアドレスが「192.168.20.5」であれば「192.168.20.1」です。ユーザーネームは古い機器であれば「user」とか「admin」で、パスワードが同じ「user」とか「admin」だったりします。最近の機器の場合はランダムな文字列になっていると思いますが、その場合は別紙が入っていたり、機器にシールが貼ってあったりしますのでそれで確認してください。

確認

1、インターネットに接続できて検索やサイトの閲覧ができる
2、HGW、ブロードバンドルーターの管理画面を開くことができる
の2つが確認できれば「通信回線のセットアップ」はクリアです

 


 

小目標4: オンライン資格確認端末をネットワークに接続する

次にオンライン資格確認端末をネットワークに接続します。接続は通常のパソコンと全く同じです。

接続場所はHGW・ブロードバンドルーターの直下

以後のIPv6等の設定の都合上、必ず、HGW・ブロードバンドルーターに直接つなげてください。直接というのは途中にルーターを設置してネットワークを分離していないという意味です。HGW・ブロードバンドルーターからハブまたはブリッジモードのルーター(無線LAN用のターミナル)を経由するのならOKです。

ルーターモードのルーターを介しての接続はダメです。この場合、IPアドレスのサブネットがルーターの前後で変わります。例えばHGWのLAN側(ルーターのWAN側)が192.168.1.xなのに、ルーターのLAN側が192.168.20.xに変わってる場合は直接ではないのでダメです。

Untitled-24

物理的に接続できれば、Internet Explorerを起動してMSNなどのサイトを開くことができると思います。サイトが見れない場合などの対応は通常のインターネット接続と変わりませんので、プロバイダー等にお問い合わせください。「小目標3:通信回線のセットアップ」で他のパソコン、スマホ等で接続できているならオンライン資格確認端末用パソコンの問題ですので、LANの接続状況等を見直してみてみてください。違うアクセスポイントに接続していないかLANケーブルは接続はおかしくないかなどです。一時的にHGWに直にLANケーブルを繋ぐなどしてみてください。

確認

オンライン資格確認端末用パソコンからインターネットに接続できてサイトの閲覧等ができれば、「小目標4:オンライン資格確認端末をネットワークに接続する」はクリアです。

 


 

小目標5: Microsoft Edgeをインストールする

オンライン資格確認システムのwebアプリケーションはMicrosoft Edgeだけ動作保証されています。ですが、オリジナルのWindows10 IoT Enterprise 2019 LTSCにはMicrosoft Edgeはインストールされていません。EPSONなどは有料でプレインストールしたモデルも提供されていますが、そうでない場合は、Microsoft Edgeをダウンロードしてインストールする必要があります。最新のMicrosoft Edgeは次のサイトからダウンロードできます。

ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開するマイクロソフト

Microsoft Edgeのダウンロード、インストール方法はマニュアル「医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング」の最初の「補1 最新のMicrosoft Edge をインストールしたい」をよく読んで行ってください。丁寧に説明されていますので、特に迷うことなくインストールできるかと思います。

医療機関等向けセットアップ手順書_別紙トラブルシューティング医療機関等向けポータルサイト

 

確認

インストールしたMicrosoft EdgeでIEと同じようにサイトの閲覧ができたら「小目標5:Microsoft Edgeをインストールする」はクリアです。

 


 

以上、基本的なセットアップの解説でした。各小目標で動作確認をして次のステップに進みましょう。

 


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