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2018年2月 7日 (水)

平成30年保険制度改定 点数答申

平成30年度保険制度改定で点数を貼り付けた答申がなされました。
概ね増点です。特に外科は大幅に上がりましたが、これは医科の同様の手術との整合性をとった感じです。ですが、一般歯科ではほぼ行われない手術ですので省略してます。

初診再診料が上がりますが、施設基準(患者ごとに器具の交換)が必要です。基準に満たない場合は減点です。10月までは経過措置で点数は変化しません。

訪問関係は制度の組み直しをしていますので、増点か減点か判断は難しいところです。

処置、補綴関係で微妙ですが確実な増点がされています。熱可塑性樹脂床のみが減点です。副子の扱いが大幅に変わったことによりナイトガードは一気に半分以下になりそうです。レジンインレーが導入されましたが、CRインレーをほとんど変わらない感じです。材料代がまだ未定ですので確実な点数はわかりませんが。

金属裏装ポンティックがなくなってレジン前装ポンティックが臼歯部でも使えるようになりました。

初診 234→237(施設基準外 226)
再診 45→48(施設基準外 41)

外来管 25→23 (合計で+1)
再外来管 5→3 (合計で+1)

歯管 加算の追加
  他科からの紹介 50
  口腔機能の発達不全 100
  口腔機能の低下 100

歯周病患者画像活用指導料(口腔内写真 1枚10 5枚まで)

医管1の廃止。医管2に一本化

診療情報連携共有料 120 (検査、投薬内容の照会)

訪問診療1  866→1036
訪問診療2  283→338
訪問診療3  120→175
  (診療人数だけで区分、20分未満は70/100)

急性対応(170、55)は廃止し、訪問診療に包括

訪補助 110、45→115、50
訪補助(歯援診以外) 90、30

外来から訪問に移行した場合、訪問診療1に加算
  か強診 150
  その他 100

訪問歯科衛生指導料(区分が人数により3つ)
   一人 360→360
2〜9人 →328
それ以外 120→300

歯在管
  歯援診1 240→320
  歯援診1 240→250
  その他  180→190

有床義歯咀嚼機能検査
  下顎運動と咀嚼能力検査を併せて行う場合 480→560
  咀嚼機能検査のみ 100→140
  下顎運動と咬合圧測定を併せて行う場合 →550
  咬合圧測定のみ →130

咀嚼能力検査  →140

咬合圧検査  →130

精密触覚機能検査  →460

外来後発医薬使用体制加算1  4→5
外来後発医薬使用体制加算2  3→4
外来後発医薬使用体制加算3  →2

一般名処方加算1  3→6
一般名処方加算2  2→4

歯リハ1
  簡単  100→104
  困難    120→124
  舌摂食補助床  190→194
  その他 185→189

歯リハ2  50→54

感根処
  単  144→150
  2  294→300
  3  432→438

根充
  単  68→72
  2  90→94
  3  110→114

創傷処置  45→52

スケーリング  66→68

暫間固定  著しく困難なもの は廃止

床副子は名称と区分を変更、整理

床副子 簡単650、困難1500、著しく困難2000 →
  口腔内装置1(床用アクリックレジン) 1500
  口腔内装置2(即重、バキュームフォーム製で咬合関係のあるもの) 800
  口腔内装置1(即重、バキュームフォーム製で咬合関係のないもの) 650

睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置1 →3000
睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置2 →2000
  (1、2は製作方法の違い)

舌接触補助床
  新規  →2500
旧義歯利用  →1000

術後即時顎補綴装置 →2500

歯冠修復物の除去
  簡単  16→20
  困難  32→36
  著しく困難  54→60

在宅等療養患者専門的口腔衛生処置  →120

口腔粘膜処置  →30

F局
  う蝕多発  100→110
  在宅  100→110
  Ceの時 120→130

抜歯
  前歯 150→155
  臼歯  260→265

口腔底腫瘍摘出術  6800→7210

埋伏歯開窓術  →2820

腐骨除去手術
  BJON等への加算 →1000

がま腫摘出術  5950→7140

印象採得
  歯冠修復
  単純印象  30→32
  連合印象  62→64
  欠損補綴
  簡単  40→42
  困難  70→72
  連合印象  228→230
  特殊印象  270→272
  ブリッジ
  5歯以下  280→282
  6歯以上  332→334
  副子  40→42

咬合採得
  歯冠修復  16→18
  ブリッジ
  5歯以下  74→76
  6歯以上  148→150
  有床義歯
  少数歯  55→57
  多数歯  185→187
  総義歯  280→283

充填
  充填1
  単純  102→104
  複雑  154→156
  充填2
  単純  57→59
  複雑  105→107

レジンインレー
  単純  →104
  複雑  →156

レジン前装ポンティック(加算)
  前歯  746→746
  小臼歯  →200
  大臼歯  →50

金属裏装ポンティックは廃止

高強度硬質レジンブリッジ  →2500

局部床義歯(レジン)
  1〜4歯  576→584
  5〜8歯  708→718
  9〜11歯  940→954
  12〜14歯  1364→1382
  総義歯  2132→2162

局部床義歯(熱可塑性)
  1〜4歯  662→652
  5〜8歯  890→878
  9〜11歯  1108→1094
  12〜14歯  1732→1712
  総義歯  2752→2722

鋳造鉤
  双歯鉤  240→246
  二腕鉤  222→228

 

線鉤
  双歯鉤  206→212
  二腕鉤  146→152
  レストなし 126→132

コンビ鉤  226→232

フック・スパー→間接支台装置  103→109

バー
鋳造バー  444→450
屈曲バー  254→260

補綴隙  50→60

有床義歯修理  234→240

リベース
  1〜4歯  210→216
  5〜8歯  260→268
  9〜11歯  360→370
  12〜14歯  560→572
  総義歯  770→790
  軟性材料  1400→1200

軟性材料によるリベースへの歯技工加算 当日50 翌日30

以上、30年度の点数改定です。まだ材料代などの点数が確定していませんので、最終的な点数は3月になってからでしょう。


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