平成30年保険制度改定 点数答申
平成30年度保険制度改定で点数を貼り付けた答申がなされました。
概ね増点です。特に外科は大幅に上がりましたが、これは医科の同様の手術との整合性をとった感じです。ですが、一般歯科ではほぼ行われない手術ですので省略してます。
初診再診料が上がりますが、施設基準(患者ごとに器具の交換)が必要です。基準に満たない場合は減点です。10月までは経過措置で点数は変化しません。
訪問関係は制度の組み直しをしていますので、増点か減点か判断は難しいところです。
処置、補綴関係で微妙ですが確実な増点がされています。熱可塑性樹脂床のみが減点です。副子の扱いが大幅に変わったことによりナイトガードは一気に半分以下になりそうです。レジンインレーが導入されましたが、CRインレーをほとんど変わらない感じです。材料代がまだ未定ですので確実な点数はわかりませんが。
金属裏装ポンティックがなくなってレジン前装ポンティックが臼歯部でも使えるようになりました。
初診 234→237(施設基準外 226)
再診 45→48(施設基準外 41)
外来管 25→23 (合計で+1)
再外来管 5→3 (合計で+1)
歯管 加算の追加
他科からの紹介 50
口腔機能の発達不全 100
口腔機能の低下 100
歯周病患者画像活用指導料(口腔内写真 1枚10 5枚まで)
医管1の廃止。医管2に一本化
診療情報連携共有料 120 (検査、投薬内容の照会)
訪問診療1 866→1036
訪問診療2 283→338
訪問診療3 120→175
(診療人数だけで区分、20分未満は70/100)
急性対応(170、55)は廃止し、訪問診療に包括
訪補助 110、45→115、50
訪補助(歯援診以外) 90、30
外来から訪問に移行した場合、訪問診療1に加算
か強診 150
その他 100
訪問歯科衛生指導料(区分が人数により3つ)
一人 360→360
2〜9人 →328
それ以外 120→300
歯在管
歯援診1 240→320
歯援診1 240→250
その他 180→190
有床義歯咀嚼機能検査
下顎運動と咀嚼能力検査を併せて行う場合 480→560
咀嚼機能検査のみ 100→140
下顎運動と咬合圧測定を併せて行う場合 →550
咬合圧測定のみ →130
咀嚼能力検査 →140
咬合圧検査 →130
精密触覚機能検査 →460
外来後発医薬使用体制加算1 4→5
外来後発医薬使用体制加算2 3→4
外来後発医薬使用体制加算3 →2
一般名処方加算1 3→6
一般名処方加算2 2→4
歯リハ1
簡単 100→104
困難 120→124
舌摂食補助床 190→194
その他 185→189
歯リハ2 50→54
感根処
単 144→150
2 294→300
3 432→438
根充
単 68→72
2 90→94
3 110→114
創傷処置 45→52
スケーリング 66→68
暫間固定 著しく困難なもの は廃止
床副子は名称と区分を変更、整理
床副子 簡単650、困難1500、著しく困難2000 →
口腔内装置1(床用アクリックレジン) 1500
口腔内装置2(即重、バキュームフォーム製で咬合関係のあるもの) 800
口腔内装置1(即重、バキュームフォーム製で咬合関係のないもの) 650
睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置1 →3000
睡眠時無呼吸症候群用口腔内装置2 →2000
(1、2は製作方法の違い)
舌接触補助床
新規 →2500
旧義歯利用 →1000
術後即時顎補綴装置 →2500
歯冠修復物の除去
簡単 16→20
困難 32→36
著しく困難 54→60
在宅等療養患者専門的口腔衛生処置 →120
口腔粘膜処置 →30
F局
う蝕多発 100→110
在宅 100→110
Ceの時 120→130
抜歯
前歯 150→155
臼歯 260→265
口腔底腫瘍摘出術 6800→7210
埋伏歯開窓術 →2820
腐骨除去手術
BJON等への加算 →1000
がま腫摘出術 5950→7140
印象採得
歯冠修復
単純印象 30→32
連合印象 62→64
欠損補綴
簡単 40→42
困難 70→72
連合印象 228→230
特殊印象 270→272
ブリッジ
5歯以下 280→282
6歯以上 332→334
副子 40→42
咬合採得
歯冠修復 16→18
ブリッジ
5歯以下 74→76
6歯以上 148→150
有床義歯
少数歯 55→57
多数歯 185→187
総義歯 280→283
充填
充填1
単純 102→104
複雑 154→156
充填2
単純 57→59
複雑 105→107
レジンインレー
単純 →104
複雑 →156
レジン前装ポンティック(加算)
前歯 746→746
小臼歯 →200
大臼歯 →50
金属裏装ポンティックは廃止
高強度硬質レジンブリッジ →2500
局部床義歯(レジン)
1〜4歯 576→584
5〜8歯 708→718
9〜11歯 940→954
12〜14歯 1364→1382
総義歯 2132→2162
局部床義歯(熱可塑性)
1〜4歯 662→652
5〜8歯 890→878
9〜11歯 1108→1094
12〜14歯 1732→1712
総義歯 2752→2722
鋳造鉤
双歯鉤 240→246
二腕鉤 222→228
線鉤
双歯鉤 206→212
二腕鉤 146→152
レストなし 126→132
コンビ鉤 226→232
フック・スパー→間接支台装置 103→109
バー
鋳造バー 444→450
屈曲バー 254→260
補綴隙 50→60
有床義歯修理 234→240
リベース
1〜4歯 210→216
5〜8歯 260→268
9〜11歯 360→370
12〜14歯 560→572
総義歯 770→790
軟性材料 1400→1200
軟性材料によるリベースへの歯技工加算 当日50 翌日30
以上、30年度の点数改定です。まだ材料代などの点数が確定していませんので、最終的な点数は3月になってからでしょう。
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