電子カルテの付箋はこんなにすごい!ー検索機能を活用しようー
これまで説明してきたメモやブックマークといった付箋機能は現実の世界をシミュレートしたものですが、実は、本当にやりたかったことは別にあります。
それは「付箋の検索」
googleを引き合いに出すまでもなく「検索」は世界を変えます。ってそんな大袈裟なものではないのですが(笑)
紙の付箋はカルテに貼るだけですが、電子カルテの付箋はメモ内容や他の条件で「探す」ことができます。
言葉で説明すると地味ぃ〜な機能ですが、私的にはめちゃくちゃ画期的な機能なのです。「付箋」ですから内容は自由に書き込めます。その内容を「キーワード」と考えると、好きなキーワードを設定して、それを対象に検索できるのです。
電子カルテですから、診療内容や病名での検索はできますが、いざやろうとすると結構面倒で難しいのが現状です。例えば、3mixで治療した症例を検索したいとか、前歯部のインプラントだけを検索したいとかですね。
さらに実際の臨床では、医学的な情報だけでなく、例えば、お中元をいただいたとか、だれかを紹介したとか、そういった情報を元にカルテを探したい時があります。一般的なレセコンではあらかじめこういった項目を入力するようにしておかないと検索できませんし、必要になったからといって追加されることはほぼありえません。
でも、付箋機能はそういったことが簡単にできるのです!!
う〜ん、言葉では伝わりにくいなぁ~(^_^;;
後で具体例をあげてみますね。今日はまずはその基本的な使い方を解説します。
付箋の検索するには「付箋一覧」画面を表示させます。
ファイルメニュー → 総合情報
リストから「付箋一覧」です。
□基本的な操作
行をダブルクリックすると、その付箋が付いたカルテが開きます。ツールバーの「頭書」「カルテ」「病名」等のボタンを押すと、選択された付箋のカルテがその形式で開きます。
タイトル部分をクリックするとそのデータで順番を並び直します。
□検索
画面の上の部分で検索条件を設定します。
左のチェックボックスにチェックえを入れて、右側で条件を設定します。「検索」ボタンを押すと検索します。
例えば、「表示」にチェックをいれて条件を「非表示」にして「検索」を押すと
このように「非表示」の付箋だけが表示されます。
今度は「内容」にチェックを入れてみましょう。内容の場合は、探す文言(キーワード)を入力します。そして、探す文言が文章と一致するか、あるいは最初か途中か最後に現れるかという条件を設定します。
例えば「お中元」を「含む」付箋を探すなら、次の画面のように設定して「検索」です。
このように「お中元」という言葉を含む付箋が選ばれます。チャットの付箋には長い文章の途中にお中元という言葉が含まれています。
キーワード中にはワイルドカードの「@」(半角)が使えます。
例えば、「お中元@2017」とすると、「お中元」と「2017」の間にどんな文字があってもヒットします。
このように「お中元」で始まって、「お中元」と「2017」に間にスペースが存在する付箋が検索されました。
複数の条件をチェックした場合は、それらの条件は「AND(かつ)」で、結び付けられます。
条件のチェックをすべて外して検索すると最初に付箋一覧画面を表示した時と同じになります。
□より詳しい条件で検索
付箋一覧画面では4つの条件しか設定できませんが、もっと条件を増やして、あるいはもっと複雑な条件を設定して検索することもできます。
「選択」メニューから「検索...」を選びます。
検索ダイアログが開きます。
このダイアログの詳しい使い方の説明は4Dのマニュアル(クエリエディタ )をご覧ください。
このダイアログを使う場合、フィールドの名前に注意してください。付箋のデータは「汎用データ」というテーブルに保存されているため、フィールド名と条件が違う名前になります。
次のように対応しています。
[汎用データ]Lp1 → 表示(表示:1 非表示:0)
[汎用データ]日付P1 → 登録日
[汎用データ]Lp2 → 登録時間(秒数)
[汎用データ]日付P2 → 修正日
[汎用データ]strP1 → タイトル
[汎用データ]strP2 → 種別
[汎用データ]textP1 → 内容
汎用データという名前からわかるようにいろいろなデータが含まれるテーブルです。付箋のデータは「[汎用データ]機能」フィールドが「付箋:付箋」のレコードです。
また、「[汎用データ]患者コード」フィールドが患者さんの識別コードになりますが、表示されている患者番号ではなく内部IDというものです。頭書の内部IDに表示されるコードです。この患者コードが10,000以下のものはシステムが内部的に使ってるデータですので、除外する必要があります。
ですので、検索時には常に
この条件を付けるようにしてください。
全部の条件を「かつ」で結合する場合は、最初にこの条件を設定しても良いですが、「または」という結合を含む場合は、最後にこの条件を付けてください。
例えば、登録日を条件に検索する場合は、
このような検索条件を設定して「クエリ」ボタンを押します。
このように指定した「3/10」に登録された付箋が検索されます。
より複雑な検索条件も設定できるだけでなく、このクエリエディタを使うと、検索した履歴を参照したり、検索した条件を保存しておくこともできます。
毎回使うような検索条件は検索条件を保存しておくといいでしょう。
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