« 補診の書き方と義歯の入力方法 | トップページ | 病院への訪問から自宅への訪問に変更になった時のカルテ・レセプトの記載方法(介護保険あり) »

2016年5月31日 (火)

情報パネルの治療計画を増患に役立てよう!

カルテメーカーではカルテのサマリー的な情報を「情報パネル」に集約して表示しています。

20160531_164210

治療に必要な情報はカルテだけでなく、この情報パネルから多く得られますが、今日はその中でも個人的に一番お勧めの「治療計画」をご紹介します。

治療計画」は文字通り、治療計画を表示する情報パネルです。

20160531_164246

POMR(問題志向型診療録)では、初期計画を作成してそれに従って治療を進めるというのが大前提になっていますので、その初期計画をここに表示し、計画を常に参照できるようにするのがこのパネルの目的です。

カルテメーカーでは治療計画をこのような画面で作成します。

20160531_171143

でも、実際のところ、このようなしっかりとした初期計画を立案する事が必要になるケースはあまり多くないと思います。

じゃ、この「治療計画」情報パネルはそんなに活躍しないじゃないって思うのですが、さにあらず、これが一番活躍するんですねぇ。

計画の追加はこのような、初期計画立案ツールを使わなくても、左下の「+」ボタンを押すだけで、追加できます。「+」ボタンを押すと

20160531_164312

こんなダイアログがでて計画を追加します。

部位とそれに対する処置を選び、「登録」ボタンで追加します。「追加登録」を押すとこのダイアログを閉じないで次々と計画を追加できます。

 

 

 

治療計画なんていうとなんか凄いことしないといけないような気になりますが、普通に臨床に携わっていれば、患者さんのお口の中を診て、X線や歯周検査を参考して大体の方針は決まってしまうもので、それがそのまま治療計画なわけです。

だから普通は、患者さんにその場で説明しても、カルテに計画を残すってことをついしないで済ませてしまいがちです。

でも、それが一番の落とし穴

 

意外と患者さんは、その説明されたことを憶えています。

説明したつもりになって、隣にもう蝕があったからって計画とは違う歯をついでに治療したり、右の歯を治療するよって説明したけど、すっかり忘れて違う歯を治療したり

「先生、この前の説明と違うよ」

って言ってくれる患者さんはいいのですが、不信感を持った患者さんは何も言わずに治療を中断して他の医院に行ってしまうものです。

「増患」とは、患者さんを増やすことではなく、患者さんを減らさないことだと思います。患者さんの信頼を失うのは一瞬で、取り返すのはとても困難なことです。

 

 

 

これを防ぐ最も効果的なツールがこの「治療計画」です。


「+」ボタンでどんどん計画を追加できますので、患者さんに説明しながら、同時に計画を追加していきます。

計画に無い歯を治療する場合は、患者さんに説明していない可能性があるので、患者さんに説明した上で、計画を追加します。

一つの計画が完了した場合は、「完了」ボタンを押して計画が完了したことを記録します。

20160531_164358

衛生士さんがスケーリングをして新たなう蝕を発見した場合なども、そのつど「+」ボタンで追加していきます。

このように治療計画というより、治療の「ToDo」リストとして使うという感じがベストです。

 

 

 

また、次回に行う処置を選んで右下の「予定」ボタンを押すと、このようなダイアログが開くので次回の具体的なステップを選んで「OK」ボタンを押すと

20160531_164432

このように

20160531_164445

カルテに次回予定が記録されます。

さらに、この状態で予約をとると

20160531_164505_2

このようにその予定が反映された状態でアポイントを取ることができます。

さらにさらに、「治療報告書」という書類を発行すると

20160531_164925_2

こんな書類を発行できますので、これを患者さんに渡すと患者さんも安心して次回来院できるようになります。

また、このようにカルテに記載されていれば、間違って説明したのとは違うところを治療したりということもなくなるでしょう。

 

 

 

 

「治療計画」はToDoとして使うといいましたが、本当にそのように使うこともできます。自由文を入力できますので、例えば、

20160531_165110

と入れると、

20160531_165118

とこんな感じに表示されますので、確認したら、消すか完了にするといいでしょう。

また、リコールの時のために

20160531_175900_2

このようにリコール時のチェック項目を記録しておくのも良いでしょう。

 

 

「治療計画」ということに限定せずに、便利な備忘録として活用するとさらにいろいろと活用することができます。

ぜひご活用ください。ホントにお勧めの機能です。


カルテメーカーについてはカルテメーカー・ホームページまで。
カルテメーカーを実際に動かしてみたいときは評価版をダウンロードできます。
 
 

|

« 補診の書き方と義歯の入力方法 | トップページ | 病院への訪問から自宅への訪問に変更になった時のカルテ・レセプトの記載方法(介護保険あり) »

カルテメーカー」カテゴリの記事

入力方法」カテゴリの記事

活用方法」カテゴリの記事

操作方法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 情報パネルの治療計画を増患に役立てよう!:

« 補診の書き方と義歯の入力方法 | トップページ | 病院への訪問から自宅への訪問に変更になった時のカルテ・レセプトの記載方法(介護保険あり) »