訪問診療時の交通費の登録と請求、領収書発行方法
サポート用MLに「訪問診療時の交通費等の請求書の作成方法を教えて欲しい」との質問がありましたので、それを解説します。
通常通りに訪問診療の基本部分を入力したカルテがこちらです。
最後の行に「交通費」を登録します。通常通りに処置の追加をして、処置セットから「訪問診療」を選ぶと「交通費」の項目がでてきますので、これを選んで入力します。
入力後、カルテに入力された「交通費」をダブルクリックして編集画面にしたら「自費」の欄に請求する交通費の実費を入力します。
入力してOKで保存するとカルテはこのようになります。
交通費がカルテに入力されました。
訪問診療の場合、会計は毎回行うのではなくレセプトのように月ごとにまとめて行うのが一般的です。このような掛け払いのような業務の場合、請求書の発行と入金管理、そして領収書の発行が一連の業務として必要になります。
カルテメーカーでは、この業務のために「訪問請求書一覧」という画面を用意しています。
この機能の説明の前に、この患者さんの次の来院時のカルテも入力してしまいましょう。
5月分に2日のカルテを入力しました。
カルテの入力が終わったら、
ファイルメニュー → 総合情報
リストから「訪問請求書一覧」を選択
で「訪問請求書一覧」画面が表示されます。
処理する月はレセプトと同じですが、違う月を対象にする場合は、ツールバーの◀▶ボタンで変更してください。
この画面の左下の「集計」を押すと、その月の請求書を集計します。集計した結果はこうなります。
個々に請求書を印字する場合は、印字する患者さんをダブルクリックしてこの詳細画面にします。
「請求書印刷」ボタンを押すと請求書が印字されます。
まとめて印刷する場合は、一覧画面の下の「請求書印刷」ボタンで発行します。
これを患者さんに渡すか郵送し集金します。
入金処理はダブルクリックして開いた詳細画面の「入金」ボタンを押します。
会計画面が開きますので、入金処理を行います。
なお、ここでは領収書は発行しません。
一月分をまとめて会計します。会計後のカルテでは、
このように会計ボタンを押した日の日付で会計処理が行われたよう記録されます。
入金処理が終わったら、また「訪問請求書一覧」画面にもどります。
今度は「領収書印刷」ボタンを押します。
領収書の発行日付を聞いてきますので、それを入力します。
事前に領収書を印字しておいて訪問時に入金と領収書の発行を同時にする場合は、空欄にしておいて、実際に入金があった時に日付をいれるといいでしょう。
医療費の分は、訪問した日数分発行されます。交通費や商品はまとめて印刷されます。
これを次回訪問時に渡します。
請求書の発行、領収書の発行の状況は「訪問請求書一覧」画面のチェックマークで確認できます。
入金日を含めた総合的な訪問診療の業務管理には「訪問管理」画面もあります。こちらの場合、入金日も確認できます。
こちらの使い方は、またの機会ということで、訪問診療時会計業務の解説でした。
カルテメーカーの訪問機能はこのページで紹介しています。
カルテメーカー・ホームページ 機能紹介 訪問診療
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