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2016年5月の10件の記事

2016年5月31日 (火)

情報パネルの治療計画を増患に役立てよう!

カルテメーカーではカルテのサマリー的な情報を「情報パネル」に集約して表示しています。

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治療に必要な情報はカルテだけでなく、この情報パネルから多く得られますが、今日はその中でも個人的に一番お勧めの「治療計画」をご紹介します。

治療計画」は文字通り、治療計画を表示する情報パネルです。

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POMR(問題志向型診療録)では、初期計画を作成してそれに従って治療を進めるというのが大前提になっていますので、その初期計画をここに表示し、計画を常に参照できるようにするのがこのパネルの目的です。

カルテメーカーでは治療計画をこのような画面で作成します。

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でも、実際のところ、このようなしっかりとした初期計画を立案する事が必要になるケースはあまり多くないと思います。

じゃ、この「治療計画」情報パネルはそんなに活躍しないじゃないって思うのですが、さにあらず、これが一番活躍するんですねぇ。

計画の追加はこのような、初期計画立案ツールを使わなくても、左下の「+」ボタンを押すだけで、追加できます。「+」ボタンを押すと

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こんなダイアログがでて計画を追加します。

部位とそれに対する処置を選び、「登録」ボタンで追加します。「追加登録」を押すとこのダイアログを閉じないで次々と計画を追加できます。

 

 

 

治療計画なんていうとなんか凄いことしないといけないような気になりますが、普通に臨床に携わっていれば、患者さんのお口の中を診て、X線や歯周検査を参考して大体の方針は決まってしまうもので、それがそのまま治療計画なわけです。

だから普通は、患者さんにその場で説明しても、カルテに計画を残すってことをついしないで済ませてしまいがちです。

でも、それが一番の落とし穴

 

意外と患者さんは、その説明されたことを憶えています。

説明したつもりになって、隣にもう蝕があったからって計画とは違う歯をついでに治療したり、右の歯を治療するよって説明したけど、すっかり忘れて違う歯を治療したり

「先生、この前の説明と違うよ」

って言ってくれる患者さんはいいのですが、不信感を持った患者さんは何も言わずに治療を中断して他の医院に行ってしまうものです。

「増患」とは、患者さんを増やすことではなく、患者さんを減らさないことだと思います。患者さんの信頼を失うのは一瞬で、取り返すのはとても困難なことです。

 

 

 

これを防ぐ最も効果的なツールがこの「治療計画」です。


「+」ボタンでどんどん計画を追加できますので、患者さんに説明しながら、同時に計画を追加していきます。

計画に無い歯を治療する場合は、患者さんに説明していない可能性があるので、患者さんに説明した上で、計画を追加します。

一つの計画が完了した場合は、「完了」ボタンを押して計画が完了したことを記録します。

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衛生士さんがスケーリングをして新たなう蝕を発見した場合なども、そのつど「+」ボタンで追加していきます。

このように治療計画というより、治療の「ToDo」リストとして使うという感じがベストです。

 

 

 

また、次回に行う処置を選んで右下の「予定」ボタンを押すと、このようなダイアログが開くので次回の具体的なステップを選んで「OK」ボタンを押すと

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このように

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カルテに次回予定が記録されます。

さらに、この状態で予約をとると

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このようにその予定が反映された状態でアポイントを取ることができます。

さらにさらに、「治療報告書」という書類を発行すると

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こんな書類を発行できますので、これを患者さんに渡すと患者さんも安心して次回来院できるようになります。

また、このようにカルテに記載されていれば、間違って説明したのとは違うところを治療したりということもなくなるでしょう。

 

 

 

 

「治療計画」はToDoとして使うといいましたが、本当にそのように使うこともできます。自由文を入力できますので、例えば、

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と入れると、

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とこんな感じに表示されますので、確認したら、消すか完了にするといいでしょう。

また、リコールの時のために

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このようにリコール時のチェック項目を記録しておくのも良いでしょう。

 

 

「治療計画」ということに限定せずに、便利な備忘録として活用するとさらにいろいろと活用することができます。

ぜひご活用ください。ホントにお勧めの機能です。


カルテメーカーについてはカルテメーカー・ホームページまで。
カルテメーカーを実際に動かしてみたいときは評価版をダウンロードできます。
 
 

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2016年5月30日 (月)

補診の書き方と義歯の入力方法

レセコンで義歯の入力をするのは結構面倒な場合が多いですが、カルテメーカーでは「補綴時診断料(補診)」をちゃんと入力すると劇的に簡単になります。

 
入力方法を解説する前にちょっと「補診」のおさらいから。
 
「補診」は欠損補綴物を設計し、それを患者さんに説明する行為に対して算定するものです。以前は1回限りの算定で、何個補綴物を作成しても複数回は算定できないという、算定の主旨とはかけ離れた物でしたが、28年度の改定で、装置ごと処置行為(新製、増歯、リベース)ごとになり、主旨と実体が一致するようになりました。
 
このような形が残らない行為に対してはカルテ記載が算定の要件になります。「補診」の算定要件は

(5) 補綴時診断料の算定に当たっては、製作を予定する部位、欠損部の状態、欠損補綴物 の名称及び設計等についての要点を診療録に記載する。
(6) 補綴時診断料を算定した場合は、補綴物の診断設計に基づき、患者に装着する予定の 補綴物について、義歯、ブリッジ等の概要図、写真等を用いて患者に効果的に情報提供 を行う。

となっていますので、カルテ記載で必要な項目は
  • 制作予定部位
  • 欠損部の状態
  • 補綴物の名称と設計
  • 患者さんに情報提供をしたという記録
となります。個別指導の時はこのような算定に必要なカルテ記載は非常にうるさく指摘されますので、もれなく記載するようにしましょう。
 
 
では、カルテメーカーでの入力方法をみていきましょう。
 
 
MT病名を付けて義歯印象の処置セットを選ぶと「補診」がありますので、これをカルテに入力します。

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「補綴時診断料」をダブルクリックして開くと

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こんな画面が開きます。
これは義歯の設計画面です。
左のリストにある項目を右の歯式の部分にドラッグ&ドロップして設計します。
 
パーツをどんどんドラッグ&ドロップすると

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こんな感じに設計が終わります。

上のタブで「義歯」を選んでページを切り替えてより詳細な各パーツの材質等を入力していきます。

切り替えた直後は

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こうなってます。

材質等は、設定する項目を選んで、下のドロップダウンメニューから金属や材質を選びます。

また、算定要件の「欠損部の状態」や「患者さんに説明した旨」は「義歯関連備考欄」に記入します。

また、右上の「カルテ記載」は「文章」を選んで、この設計がカルテに記載されるようにします。

最終的にはこんな感じになります。

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これでOKを押してカルテに入力すると

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カルテに「補診」の算定に必要な項目が記載されます。

 

カルテメーカーの真骨頂はこれから

 

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その後、義歯の印象、バイトを入力し、いよいよ義歯のセットです。

通常通り「来院」ボタンを押して再診日を入れていきます。

MT病名を選択肢、「部分床義歯装着」セットを選ぶと

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ほらこの通り、「補診」で設計した内容がそのままセットの選択状態に反映されますので、このまま「登録」ボタンを押すだけでカルテに義歯の装着が入力されます。

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簡単でしょ?
 
これなら治療後にすぐに会計に移ることができます。
技工指示書をカルテメーカーで発行している場合も、この「補診」の内容が自動的に技工指示書に反映されますので、その点でも効率的な運用ができます。
 
ぜひお試し下さい。
 
 
カルテメーカーについてはカルテメーカー・ホームページまで。
カルテメーカーを実際に動かしてみたいときは評価版をダウンロードできます。
 
 

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2016年5月27日 (金)

熊本地震等の災害時のレセプト請求について

被災された方々の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 
 
被災地を中心に一部負担金の支払猶予などが行われております。
支払基金、各保険医療機関での対応方法等は

平成28年熊本地震に関するお知らせ

に詳しく記載されています。

 

このリンク先の中で

平成 28 年熊本地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて(その8)

には、一部負担金が支払猶予となる条件等が記載されています。

平成 28 年熊本地震により、次のいずれかの申し立てをした者であること。
① 住家の全半壊、全半焼又はこれに準ずる被災をした旨
② 主たる生計維持者が死亡し又は重篤な傷病を負った旨
③ 主たる生計維持者の行方が不明である場合
④ 主たる生計維持者が業務を廃止し、又は休止した旨
⑤ 主たる生計維持者が失職し、現在収入がない旨

となっており、期間は7月末までとなっています。

また、東日本大震災は「免除」でしたが、熊本地震は「支払猶予」となってますので、そこも注意しましょう。ただ、これも状況の推移によって変わってきますので基金や自治体の対応を確認しながら対応してください。

条件や期間は東日本大震災の時もそうでしたが、かなり流動的に変わっていきますので、上記のページを定期的に巡回して最新の情報を確認することをお勧めします。
 
 
レセプトの請求方法
にわかり易く解説されています。
 
なお、このページの元となった厚労省からの通知は
こちらになりますので、これもご一読されるといいでしょう。
 
また、この災害時のレセプト請求方法は、東日本大震災、中部地震、北海道風雪被害、台風、竜巻等の災害時に行われるもので、災害の多い日本では度々実施されていますのでいざという時の備えで頭の片隅にしまっておくと良いでしょう。
 
押さえておくポイント
1、請求は原則、紙だが電子レセプトでも請求できる。
2、月の途中で災害が発生した場合、発生前と発生後のレセプトを別々に発行する。
3、紙レセプトの場合、欄外上方に「災1」と朱書き、一部負担金欄の「免除」あるいは「支払い猶予」のどちらかに丸。(免除か猶予かは災害時に決まります。珍しいですが減額というのもあります。)
4、電子レセプトの場合、
   レセプト共通レコードの特記事項欄に「96」(災1)
   保険者レコードの減免区分欄に「免除」あるいは「支払い猶予」のコード
   摘要欄先頭に「災1」と表示
5、 免除あるいは支払猶予の場合は公費がなくなるので、単独のレセプトとして作成、公費負担者、公費受給者欄は空白にする。摘要欄に「公費負担医療」と書く。公費の番号等も摘要欄に書いておいた方がよいだろう。
6、災害前後がはっきりわからない場合は、レセプトを2枚にわけずに1枚で発行する。この場合、「災2」と記載(電子レセプトでは「97」(災2))、摘要欄にその月に徴収した一部負担金の合計額を記載。
 
では、カルテメーカーでの入力方法を具体的に解説していきます。
 
カルテメーカーでは、災害時に免除あるいは支払猶予になった場合は、そのチェックをつけた新しい保険証を登録することで、自動的に上記の条件を判断してレセプトを発行します。
 
では、次のように操作してください。
 
カルテの頭書きで、右下の「新規」ボタンを押します。

20160527_133542

新しい保険証が開いたら「旧保険証をコピー」ボタンを押して現在の保険証をコピーします。
 
次に画面左下の「災1」のチェックを付けます。
その下の減額プルダウンメニューから「猶予」を選びます。
右下の「更新日」を地震が発生した日付にします。

20160526_165959

右上の「OK」ボタンを押して、この保険証を保存します。

この状態で通常通りレセプトを発行すると、

20160526_170057

このように、特記事項に「96災1」、摘要欄に「災1」、負担金襴に「支払猶予」と表示されます。
もし、これが4月分でしたら、14日を境に2枚のレセプトが自動的に発行されます。

20160526_170059_220160526_170114_2

公費併用レセプトでも同じです。

旧保険証をコピーした時に、公費を部分を消さないで「災」と減額の設定をします。

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これでレセプトを発行すると、

20160526_170229

という感じに単独レセプトになり、公費は摘要欄に記載されます。

 

この後の電子レセプトの発行、請求作業は通常と全く変わりません。

 

なお、免除あるいは支払猶予の措置が終了した場合は、再度頭書きから「新規」を選んで今度は「災」のチェックのない以前の保険証を新規に登録してください。

この時の更新日は措置が終了した日です。

月の途中で措置が終了した場合もレセプトを分割しないといけませんので絶対に「災」の保険証は削除しないでください。必ず旧保険証を新規に登録してください。

 

以上、災害時のレセプトの作成方法でした。

 

 

カルテメーカーの他の機能については、カルテメーカー・ホームページまで、よろしくお願いします。

 

 

 

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2016年5月24日 (火)

訪問先でもカルテメーカーを使おう!

カルテメーカーは、訪問先でもカルテの参照、入力がしたいという要望にお応えしてオフラインでの使用に対応しています。

 
では早速、その方法を解説します。
とは言っても特別に何かするわけではなく至って簡単です。
 
方法は単純に「サーバーに接続しないで操作する。」だけです。
 
 
朝一でクライアントを訪問先に持っていくなら、持出す予定のクライアントを起動した時に最初から接続しないようにします。

20160524_17h15_44

最初の接続ダイアログで、「キャンセル」ボタンを押してください。
ただこれだけです。通常通り起動しますので、このままいつもの通りにお使いください。
 
 
午前中は院内で使っていて午後は訪問先で使うというような場合は、途中で接続を切ります。
持出すクライアントのスプラッシュ画面を最前にした状態で、ファイルメニューから「サーバーから切断」を選びます。

20160523_15h55_02

すると

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と表示されて、接続が切れます。

 

切断された状態でも通常通りカルテの閲覧、入力ができます。

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接続が切れた状態でカルテを入力すると、

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このように先頭に「#」マークが表示されます。このマークが表示されている部分はこの端末だけに記録されていてサーバーには記録されていないということを示しています。

 

 

訪問先から帰ってきたら、このデータをサーバーに送る必要がありますが、これも特別な操作は必要ありません。いつもと同じようにサーバーに接続するだけです。

 

訪問先で使った端末のカルテメーカーを終了した状態にしたのなら、院内に帰ってきて院内のLANに接続した状態で、いつもと同じように起動していつもと同じようにサーバーに接続します。

訪問先で使ってそのまま持ち帰ってきた場合は、院内に帰ってきて院内のLANに接続したら、切った時と同じようにスプラッシュ画面を最前にしてファイルメニューから「サーバーに接続」を選びます。

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すると起動時と同じように

20160523_16h44_20

接続ダイアログが開きますので、いつもと同じように接続します。

 

 

接続処理が進むと

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というダイアログが表示されますので、「OK」を押してください。

この操作でこの端末のデータが自動的にサーバーに送られます。

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このような進捗ウインドウが開きます。

もし、この時同じ患者さんをサーバー側でも修正していた場合は、サーバー側のデータを残すかこの端末のデータを残すかを確認するダイアログが開きますので、残すデータの方を選んでください。(通常は端末側のデータですね。)

このようにサーバーとクライアントで同時にデータを修正しちゃった場合は、データの矛盾を避けるためにどちらかのデータに統一するように動作しますので、できるだけ同時修正はしないように注意してくださいね。

 

もちろん、この端末が切り離されていた時にサーバー側で入力されたデータは自動的にこの端末のデータファイルにダウンロードされてサーバーのデータと同期されますので、特別な操作は必要ありません。

 

データが正しく送られると、端末側のカルテは

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「#」マークが消えていつものカルテ表示に戻ります。

 

 

簡単でしょ?

 

切り離す時に患者さんのデータを端末側にいちいち送る必要もないですし、訪問先でも院内とまったく同じようにカルテメーカーを使うことができます。

この機能は訪問診療だけでなく、例えばレセプト請求時に自宅で点検と修正をして翌日にサーバーに変更部分を反映させるなんて使い方もできます。

またハブや無線ルーターが故障して院内LANが使えないなんて緊急時でもカルテを参照できますし、とりあえず各端末で入力しておいて復旧後にサーバーにまとめてアップロードするなんてこともできます。

 

この機能を使うには最初に設定を変更する必要があります。(初期状態ではオフライン入力はできない状態になってます。)

持出す予定のクライアントでカルテメーカーメニューから環境設定(winはファイルメニューから設定)で「システム2」ページを開きます。

(緊急時の対応を考えると全部のコンピュータで同じように設定しておくといいでしょう。)

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このページで、「オフライン入力」を「許可」をチェックします。

もし画像も使っている場合は、「画像キャッシュ」の「常時」のチェックもつけてください。

画像を扱う場合は、サーバーの「画像」フォルダをクライアントにコピーして設定の「画像」ページで画像関係のパスを正しく設定してください。

「OK」ボタンを押して設定を保存したら再起動し、一度、サーバーに接続してください。

これで準備完了です。

 

 

 

カルテメーカーの他の機能はカルテメーカーホームページまでよろしくお願いします。

機能をお試しいただけるように評価版もご用意しています。カルテメーカー評価版

 

 

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2016年5月22日 (日)

予約画面で訪問診療の患者さんを区別したい!

「予約画面で、訪問診療の患者さんも登録しているのですが、外来の患者さんと区別できると助かるのですが方法がありませんか?」

 
 
というご質問がありました。
 
 
     あります!
 
 
分類(カテゴリー 実は正式な名称は考えていなかった(笑)機能を使うとできます。
 
 
区別できない状態とはこんな表示の時ですね。

20160521_184152

「訪問次郎」さんが訪問診療の患者さんです。
訪問診療と外来は区別しておかないと重大なアポミスにつながりますので、確かにはっきりわかるようにしたいですね。
 
 
そこで活躍するのが「分類」の設定です。
アポイントの設定のこの赤く囲んだドロップダウンメニューでアポイントの「分類」を設定できます。

20160521_201134

設定するアポイントをクリックして選択状態にしたら、このメニュー で1〜4の分類の中から分類を選びます。初期値は「1」ですので、例えば「訪問診療は2」と決めて、「2」を設定します。

 

20160521_184654

 

 

こうすると、

 

 

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こんな感じにアポイントの色が変わって区別できるようになります。

 

 

「分類」はなにも訪問診療に限定したわけではないので、好きなカテゴリーを数値に結びつけて使うことができます。

 

例えば、2〜4を勤務しているドクターごとに変えるとか、2は衛生士さんが担当するメンテナンスのアポイントとするとか、自費の治療は3を割り当てるとかですね。

 

 

で、ここで重大なことが、

 

実は初期設定では、分類ごとに色分けしてないんです。

 

 

分類を色分けするには、次のようにします。

カルテメーカーメニューから環境設定(winはファイルメニューから設定)

「予約 2」ページに変更

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このページの「色」のリストの「アポ#2〜アポ#4」の色コードを変更します。

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色の詳細な設定方法はオンラインマニュアルの以下の項をご覧ください。

予約のカスタマイズ方法

色の指定方法は16進によるHTMLでの指定方法と同じですので、例えば

HTMLリファレンス

のようなコード表を参考にするといいでしょう。

 

 

「分類」を設定するとこんな便利な表示もできます。

予約画面のこの左下のチェックボックスで表示するアポイントをコントロールできます。

20160521_184923_2

今は全部のチェックボックスがチェックされていますので、全部のアポイントが表示されています。

 

ここで「2」のチェックボックスをクリアすると

20160521_184857_2

このように分類「2」のアポイントが消えて、それ以外のアポイントだけが表示されるようになります。

「2」のアポイントがある部分は薄く色が残り他のアポイントが存在することが確認できます。

 

「1」のチェックボックスをクリアして「2」をチェックすると

20160521_184830

今度は逆に「2」の分類だけが表示され「1」の分類のアポイントが消えます。

分類ごとにアポイントを確認する時に威力を発揮します。

 

 

もっと詳しい予約機能の使い方は
オンラインマニュアル:予約機能 
をご覧ください。

 

電子カルテシステム、カルテメーカーの詳しい情報は
カルテメーカー・ホームページ
をよろしくお願いします。

 

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2016年5月17日 (火)

Brポンティック部破損時の修理のカルテ

今日もユーザーの先生からのサポートラインへの質問です。

「Brのポンティック部の破損を修理する場合の算定方法は?」
 
Brの種類、修理方法によりいくつかの算定方法があります。
 
 
 
1、前歯部のレジン前装ポンティック部が破損して光CRなどで破折部分を補う場合
 
 この場合、破折部分を削合し形を整えるのに形成の60点、表面処理とボンディングをした上で光CR充填をして、充填料の102点と材料料11点を算定します。
 
 
病名は「前装MC Brハソン」等です。

20160517_142108

カルテは

20160517_91541

レセプトは

20160517_91641

ちなみにリスト形式のプレビューでは

20160517_91651

このように電子レセプトでは、通常の形成、充填ではなく、修理専用の項目が使われます。
 
この算定方法の根拠は
→留意事項(M011 レジン前装金属冠)

(2) レジン前装金属冠及びレジン前装金属ポンティックの前装部分の破損部分に対して、 口腔内にて充填により補修を行った場合は、形成は区分番号M001に掲げる歯冠形成 の「3のイ 単純なもの」を、充填は区分番号M009に掲げる充填の「1のイ 単純 なもの」及び保険医療材料料により算定する。ただし、区分番号M000-2に掲げる クラウン・ブリッジ維持管理料を算定しているレジン前装金属冠及びレジン前装金属ポ ンティックの前装部分に行った修理は、区分番号M000-2に掲げるクラウン・ブリッジ維持管理料に含まれ別に算定できない。

 
 
Brのポンティック部だけ修理する場合、カルテメーカーの入力ではちょっとコツがいります。というのも通常通り病名を付けて入力するとBrの全部の歯を修理したことになってしまうので、それをポンティックに限るようにする入力方法を動画で解説します。
 
 
 
2、金属裏装ポンティックが破損し、人工歯と即重レジンにて修理した場合
 
 金属裏装ポンティックの破損の場合、「歯冠補綴物修理」を算定します。人工歯は別に算定できますがレジンは費用に含まれています。
現実的にはほとんどないと思いますが、前歯部の金属裏装ポンティックで人工歯が脱落した場合もこの方法で算定します。
 
 
病名は「鋳Brハソン」「FMCBrハソン」等です。

20160517_142054

カルテは

20160517_150300

レセプトは

20160517_142028

リスト形式では

20160517_150321

この算定の根拠は
→留意事項(M034 歯冠補綴物修理)

(1) 前歯部のポンティックの修理は、本区分により算定する。
(2) 咬合面が金属であるレジン裏装を行った臼歯部ブリッジのポンティックにおいてレジン裏装が脱落し、これを即時重合レジンで修理した場合は本区分により算定する。

 
 
3、臼歯部の鋳造ポンティックのレジン部分が脱落したのを即重レジンで修理した場合
 

この場合も2と同じように歯冠補綴物修理の70点を算定しますが、人工歯は算定しません。
 
カルテ、レセプト等は人工歯がないだけで2と同じですので省略します。
 
 
以上、ポンティック部の破損の解説でした。
 
 
 
 
カルテメーカーの使い方にご興味がありましたら、カルテメーカーの使い方をご覧ください。
 
 

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2016年5月15日 (日)

28年度改定:義歯関連の変更部分まとめ(その2)

11、残根削合が義歯に関連しない場合でも算定可能になった。

残根の削合は、残根上の義歯の残根に限り認められていたが、義歯に関係無く削合して保存することが可能になった。有病者が増えて抜歯できないケースが増えたからだろう。ただし、従前通りポンティック下の残根は認められない。

→留意事項の修正(I000-3 残根削合)

新義歯製作又は義歯修理の必要上やむを得ず治療の必要上、残根歯の削合のみを行う場合は、歯数に応じて算定する。

 

 
12、鉤歯鉤対歯調整を義歯修理の時も算定できるようになった。

従来の文言では義歯新製の際にしか認めない解釈が成り立つため、認めない審査機関、保険者も存在したが、留意事項の修正で認められるようになった。

→留意事項の修正(I000-2 咬合調整)

(3) 新たな義歯製作又は義歯修理(鉤等の追加)を行うに当たりするに当たり、鉤歯 と鉤歯の対合歯をレスト製作のために削除した場合は、同一初診期間中、「1 1歯以上10歯未満」又は「2 10歯以上」のうち、いずれか1回を限度として算定する。

 

13、保持装置の対象が、1歯欠損に限定された。

1、2番欠損等の連続した欠損部に対しては保持装置を算定できなくなった。

→留意事項の修正(M023 バー)

(1) 保持装置とは、1歯欠損に相当する孤立した中間欠損部含む有床義歯において補綴するため局部義歯の鋳造バー又は屈曲バーと当該欠損部に用いる人工歯を連結するために使用される小連結子をいう。

 

14、14カラット金合金ワイヤークラスプの適応も鋳造鉤と同じように2歯欠損までの義歯に制限された。

→留意事項の追加(M021 線鉤)

(2) 14カラット金合金による線鉤は2歯欠損までの有床義歯の場合に限り算定する。

 

15、歯技工で当日返却の場合、高い点数が算定できるようになった。

注意点 修理の点数の算定、歯技工の算定日は装着日とする。
    カルテには、預かり日と担当技工士の氏名、修理の内容を記載
    レセプトには従来の翌日に返却する歯技工2の場合だけ
      預かり日、装着日を摘要欄に記載する。

 

 

16、T-condの病名には「義歯床下粘膜異常」(コード8843691)だけでなく「MT」病名の併記が望ましい。

今回の改定には直接関係ないが、返戻事例が増えたため。T-condは義歯の新製が前提のためMT病名がないとダメとする審査機関が多くなったようだ。

 

 

17、有床義歯咀嚼機能検査が導入された。

少々複雑なので詳細は改めていつかブログにまとめます。


 
お暇でしたら電子カルテ:カルテメーカーのホームページもご覧になってください。
コチラです。
 
 

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28年度改定:義歯関連の変更部分まとめ

某SNSで「補診」の今回での変更が話題になり、改めて義歯の改定点について調べてみたのでまとめてみました。

 

1、新製予定の旧義歯を調整して「歯リハ1」を算定後、同月中に「義管」を算定可能になった。

→留意事項に追加

(7) 有床義歯の新製が予定されている月に、やむを得ず旧義歯の調整が必要となり有床義歯 の調整を行った場合は区分番号H001-2に掲げる歯科口腔リハビリテーション料1の 「1 有床義歯の場合」を算定し、新製した有床義歯の装着時は「注2」の規定に関わら ず、新製有床義歯管理料を算定する。

 

 

2、「補診」が装置ごとの算定になった。

 2−1、新製時が90点、リベース、増歯時が70点
 2−2、増歯時の補診は3ヶ月のしばりあり。
      (義歯新製は新製自体が6ヶ月しばり)
 2−3、装置ごとなので上下でそれぞれ算定。同一部位の2度目の義歯新製でも算定可能

→留意事項変更点

(1) 補綴時診断料は、患者の当該初診における受診期間を通じ、新たな欠損補綴及び有床 義歯の床裏装等を行う際に、当該治療を開始した日に患者に対して治療等に関する説明 を行った場合において1回を限度として算定する。

(2) 「1 補綴時診断(新製の場合)」については、ブリッジ又は有床義歯を新たに製作する際に、補綴時診断を行った場合に算定する。

(3) 「2 補綴時診断(1以外の場合)」は、新たに生じた欠損部の補綴に際し、既成の 有床義歯に人工歯及び義歯床を追加する際又は有床義歯の床裏装を行う際に、補綴時診 断を行った場合に算定する。

(4) 「2 補綴時診断(1以外の場合)」を算定後、新たに生じた欠損部の補綴に際し、 再度、既成の有床義歯に人工歯及び義歯床を追加する場合においては、前回補綴時診断 料を算定した日から起算して3月以内は補綴時診断料を算定できない。

(2) 新たに生じた欠損部の補綴に際し、既製の有床義歯に追加する場合は、有床義歯を新製する場合と同様に補綴時診断料を算定する。ただし、同一初診期間中で補綴時診断料 を算定している場合であって、新たに欠損が生じた場合の補綴時診断に係る費用は、す でに算定を行った補綴時診断料に含まれ別に算定できない。

(53) 補綴時診断料の算定に当たっては、製作を予定する部位、欠損部の状態、欠損補綴 物の名称及び設計等についての要点を診療録に記載する。

(64) 補綴時診断料を算定した場合は、補綴物の診断設計に基づき、患者に装着する予定 の補綴物について、義歯、ブリッジ等の概要図、写真等を用いて患者に効果的に情報提 供を行う。

(5) 補綴時診断料の算定後、再度、補綴時診断料を算定すべき診断が必要となり診断を行 った場合は、新たに製作を予定する部位、欠損部の状態、欠損補綴物の名称及び設計等 についての要点を診療録に記載する。なお、当該補綴時診断料は第1回目の補綴時診断 料に含まれ別に算定できない。

 

 
3、義歯新製の期間が明確になった。義歯新製の半年縛りの起点は「印象採得」時
→留意事項(M018 有床義歯)

(13) 新たに有床義歯を製作する場合は、原則として前回有床義歯を製作した際の印象採得 を算定した日から起算して6カ月を経過した以降に、新たに製作する有床義歯の印象採得を行うものとする。ただし、遠隔地への転居のため通院が不能になった場合、急性の歯科疾患のため喪失歯数が異なった場合等の特別な場合を除く。なお、「有床義歯の取扱いについて」(昭和56年5月29日保険発第44号)は、平成28年3月31日をもって廃止 する。

 

 
4、義歯新製後、半年以内のリベースが50/100になった。
→注の追加(M030 有床義歯内面適合法)

注2 新たに製作した有床義歯を装着した日から 起算して6月以内に当該有床義歯の有床義歯 内面適合法を行った場合は、所定点数の100 分の50に相当する点数により算定する。

 

 
5、これに伴い即時義歯の早期のリベースが、修理からリベースで算定することに変更される。
→留意事項の削除(M018 有床義歯)

11) 模型上で抜歯後を推定して製作する即時義歯は認められるが、即時義歯の仮床試適に係る費用は算定できない。ただし、即時義歯とは長期的に使用できるものをいい、暫間義歯は算定できない。
なお、歯肉の退縮等により比較的早期に床裏装を行った場合は、区分番号M029に掲げる有床義歯修理により算定する。
 

 
 
6、咬合面のレジン添加、床の拡大が1回だけに制限される。
→留意事項の追加(M029 有床義歯修理)

(4) 総義歯又は多数歯欠損の局部義歯において、咬合高径を調整する目的で人工歯の咬合面にレジンを添加し咬合の再形成を行った場合又は当該義歯の床縁形態を修正する目的 で当該義歯の床縁全周にわたりレジンを追加し床延長する場合は、1回に限り所定点数により算定する。

 

 
7、軟性裏装材によるリベースが新設される。ただし下顎総義歯のみ。
 7−1 注意点
      適応は下顎総義歯のみ
      カルテ記載注意(下記留意事項参照のこと)
      間接法に限る(現在はシリコン系だけ認可されているらしい)
      リベース後半年間はTcondの算定不可
→留意事項の追加(M030 有床義歯内面適合法)

(2) 「2 軟質材料を用いる場合」は、顎堤の吸収が著しい又は顎堤粘膜が菲薄である等、 硬質材料による床裏装では症状の改善が困難である下顎総義歯患者に対して、義歯床用 長期弾性裏装材を使用して間接法により床裏装を行った場合に算定する。

なお、「2 軟質材料を用いる場合」の算定に当たっては、顎堤吸収の状態顎堤粘膜 の状態等、症状の要点及び使用した材料名を診療録に記載する。

(3) 「2 軟質材料を用いる場合」を算定した日の属する月から起算して6月以内は、区 分番号I022に掲げる有床義歯床下粘膜調整処置の算定はできない。

 
 
8、金パラの屈曲バーが廃止される
   ほとんど算定されていないというのが表向きの説明。不錆鋼バーの振替請求が検証できないためとも噂されている。
 
 
 
 
9、ケネディーバーとリンガルバーが明確に両方とも算定可能になった。
→留意事項修正(M023 バー)

(4) ケネディバーは「1 鋳造バー」により算定し、「1 鋳造バー」によるリンガルバーと併用した場合については、それぞれについて「1 鋳造バー」により算定する。

 
 
 
10、義歯印象で、筋圧形成が特殊印象となる。
むしろ今まで連合印象だったほうがおかしい。最終印象がラバー系に限定されているのもナゾ。伝統的なインプレッションペーストの立場がない。
→留意事項の追加(M003 印象採得)

ホ 「2のハ 特殊印象」とは、欠損補綴でレジン系印象材又はラバー系印象材等を用いて咬合圧印象を行った場合をいう。また、フレンジテクニック又はマイオモニタ ーによる印象又は各個トレー及び歯科用インプレッションコンパウンドを用いて筋圧 形成を行いラバー系印象材等を用いて機能印象を行った場合も本区分により算定する。

 

以上
不足等がありましたら加筆、修正していきます。
 
 
お暇でしたら電子カルテ:カルテメーカーのホームページもご覧になってください。
コチラです。

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2016年5月13日 (金)

訪問診療時の交通費の登録と請求、領収書発行方法

サポート用MLに「訪問診療時の交通費等の請求書の作成方法を教えて欲しい」との質問がありましたので、それを解説します。

通常通りに訪問診療の基本部分を入力したカルテがこちらです。

20160513_205901

最後の行に「交通費」を登録します。通常通りに処置の追加をして、処置セットから「訪問診療」を選ぶと「交通費」の項目がでてきますので、これを選んで入力します。

20160513_205932_2

入力後、カルテに入力された「交通費」をダブルクリックして編集画面にしたら「自費」の欄に請求する交通費の実費を入力します。

20160513_205957

入力してOKで保存するとカルテはこのようになります。

20160513_210006

交通費がカルテに入力されました。

訪問診療の場合、会計は毎回行うのではなくレセプトのように月ごとにまとめて行うのが一般的です。このような掛け払いのような業務の場合、請求書の発行と入金管理、そして領収書の発行が一連の業務として必要になります。

カルテメーカーでは、この業務のために「訪問請求書一覧」という画面を用意しています。

この機能の説明の前に、この患者さんの次の来院時のカルテも入力してしまいましょう。

20160513_210104

5月分に2日のカルテを入力しました。

カルテの入力が終わったら、

ファイルメニュー → 総合情報
リストから「訪問請求書一覧」を選択

で「訪問請求書一覧」画面が表示されます。

処理する月はレセプトと同じですが、違う月を対象にする場合は、ツールバーの◀▶ボタンで変更してください。

この画面の左下の「集計」を押すと、その月の請求書を集計します。集計した結果はこうなります。

20160513_210150

個々に請求書を印字する場合は、印字する患者さんをダブルクリックしてこの詳細画面にします。

20160513_210154

「請求書印刷」ボタンを押すと請求書が印字されます。

20160513_211101

まとめて印刷する場合は、一覧画面の下の「請求書印刷」ボタンで発行します。

これを患者さんに渡すか郵送し集金します。

入金処理はダブルクリックして開いた詳細画面の「入金」ボタンを押します。
会計画面が開きますので、入金処理を行います。
なお、ここでは領収書は発行しません。

20160513_210229

一月分をまとめて会計します。会計後のカルテでは、

20160513_215738

このように会計ボタンを押した日の日付で会計処理が行われたよう記録されます。

入金処理が終わったら、また「訪問請求書一覧」画面にもどります。

今度は「領収書印刷」ボタンを押します。

20160513_210209

領収書の発行日付を聞いてきますので、それを入力します。

事前に領収書を印字しておいて訪問時に入金と領収書の発行を同時にする場合は、空欄にしておいて、実際に入金があった時に日付をいれるといいでしょう。

20160513_210333

医療費の分は、訪問した日数分発行されます。交通費や商品はまとめて印刷されます。

20160513_210344

これを次回訪問時に渡します。

請求書の発行、領収書の発行の状況は「訪問請求書一覧」画面のチェックマークで確認できます。

20160513_214552

入金日を含めた総合的な訪問診療の業務管理には「訪問管理」画面もあります。こちらの場合、入金日も確認できます。

20160513_214740

こちらの使い方は、またの機会ということで、訪問診療時会計業務の解説でした。

カルテメーカーの訪問機能はこのページで紹介しています。
カルテメーカー・ホームページ 機能紹介 訪問診療

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暫間固定の入力方法

今回の改定で暫間固定の算定方法が整理されました。今まで文言の解釈上曖昧な点があったのですが、それが明確になったという感じです。
また、記載要領も変更になり摘要欄記載が増えました。

このあたりの対応はレセコン各社も苦労しているようでして、未対応で記載漏れの電子レセプトも多いようです。

カルテメーカーでは最新の13.2b21.048h1で、その記載要領に対応しました。

そこで、まずは基本的な入力方法とレセプトにした時の注意点をみていきます。

Pの初診でTFixを算定する基本的なカルテはこんな感じでしょう。

20160512_225343

右側上顎1、2番の動揺歯を両隣在歯を固定源としてエナメルボンドシステムで固定する典型的な例です。
エナメルボンドシステムのTFixは以前より専用の項目がありますので、それを入力します。装着料やボンディング用のレジンの算定は今回の改定でも変わりなく、エナメルボンドシステムでは別に算定できません。

今回の改定での大きな変更は、TFixをする際に歯周外科の予定があるかないかの摘要欄記載が必要になったことです。カルテメーカーではTFixの処置セットの中にその摘要欄記載を項目として選択するようにしましたので計画に従って摘要欄記載を選択してください。

20160512_232241_2

この状態でレセプトを発行し、プレビューを見ると

20160512_225354

エナメルボンドシステムの摘要欄記載は従前のままですが、カルテに入力した「歯周外科の予定無し」の摘要欄記載が入力され、さらにTFixの部位と「1回目」の文言が自動的に摘要欄に記載されます。
この「1回目」と記載するのも今回の改定からになります。

暫間固定で歯周外科を伴わない場合は、半年経過後にもう1回だけTFixが算定できます。(その後はもうできません。)

半年後のカルテが

20160512_233547

となりますが、レセプトでは

20160512_233558

こんな感じになります。2回目の場合、前回の実施月を記載する必要があります。カルテメーカーでは前回の算定日は自動的に摘要欄に記載されます。

では、エナメルボンドシステム以外の暫間固定をする場合はどうなるでしょうか。

この例は線結紮法の場合のカルテです。

20160512_225952

今回の改定でのもう一つのポイントは、エナメルボンドシステム以外の暫間固定でも、その方法を摘要欄に記載することになった点です。

そこでカルテメーカーでは暫間固定の方法をコメント欄に入力することで、それを摘要欄に表示するようにしました。

カルテの入力で気をつける点は、暫間固定の方法を必ず処置項目名のすぐ横のコメント欄に入力することです。
こうするとカルテ上は、この例のように「暫間固定」のすぐ横に方法が表示されるようになります。次の行に表示される場合入力する欄が間違ってますので修正してください。

20160512_234259

暫間固定の簡単、困難に応じて選択可能な方法がコメントリストに表示されますので、これをクリックして入力すると間違いありません。

エナメルボンド以外は、装着料も装着材料料も算定可能ですので、必要に応じて追加で選択してください。

装着材料料の算定可能は数量は議論のあるところですが、(もちろんレジン冠固定なら本数分ですが)実体に応じて算定します。線結紮法ではまあ個々の歯もレジンで固めますので、本数分でもいいですが、歯と歯の間を固定したと考えると画像のように1本分少なく算定する場合もあるでしょう。
なお、このように1本分少ない場合は歯式も1本少なくしてください。そうでないと正しく算定されません。

レセプトはこのようになります。

20160512_230019

今度は装着料と装着材料料が算定されます。

摘要欄にはコメント欄に入力した「線結紮法」が表示されます。このTFixの方法の記載は必須ですので、コメント欄への入力を忘れないようにしてください。

ちなみにリスト形式のプレビューでは、

20160512_230007

こんな感じに表示されます。
副子の装着料とそれに装着材料料が加算されています。

暫間固定算定時のチェックポイントをまとめると

  • 歯周外科の予定の有無の摘要欄記載を入力する。
  • エナメルボンド以外は暫間固定の方法をコメント欄に入力する。
  • レセプト上で「1回目」あるいは前回の算定日の摘要欄記載を確認する。

となります。

カルテメーカーでは良く使うエナメルボンドに関しては、歯周外科の有無だけを注意すれば後は自動的に処理されますので手間はかかりません。

歯周外科をともなう場合等はまた後で解説していきますね。

電子カルテシステム・カルテメーカーについて詳しくは
カルテメーカー・ホームページまで

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