2016年12月 9日 (金)

リコールでの注意点、実はこんな事もあります

前回の記事のコメントに葉書や電話で患者さんを呼んだ場合は査定されるとありましたが、このようなケースは実際にあるようです。

ということで、リコールする時の注意点を調べてまとめてみました。

 

 

連絡して来院した場合は初診にならない

コメントのケースです。コメント主さんがおっしゃられるように葉書や電話で患者さんを呼んだ場合は、診療が継続しているとみなされますので初診ではなく再診からになります。このためPの治療も前回からの継続になります。

継続ですので、SCやSRPが半分になったり、TFixや外科がまるまる査定されるなんていう事態にもなります。

リコールカードなんて普通に出していますよねぇ。でも厳密にはアウトなんです。

私も全部の患者さんを毎月リコールしているわけではないので出していますが、今のところ査定の経験はありません。ただ、一部の保険者は患者さんに直接、連絡の有無を確認しているケースもあるらしく査定の可能性は確かにあるようです。

個別指導の場では、いろいろ聞かれるようです。安易に回答してしまうとえらいことになりますので、頭の片隅にいれとくとよいでしょう。

 

 

アポイントを取ってると初診にならない

これも連絡した場合と同じです。

たとえ数ヶ月後という長期のアポイントでも、予約を入れている時点で治療が継続しているとみなされます。

 

 

主訴に注意

リコールで来院した時に、つい主訴に「検診希望」なんて書いちゃう時があるかと思いますが、アウトです。

「検診」は保険診療の対象ではありませんので、主訴に「検診希望」と書いた場合は再診どころか自費になってしまいます。

保険診療をするのであれば、主訴は疾病に関する患者さんの訴えを記載しましょう。

 

 

 

実日数1日では歯管が認められない

実日数が1日だと、歯管が査定される可能性があります。スケーリングを2回に分けるとか、1日で全額スケーリングで終了した場合でも必ず1、2週間後に検査をするとかして1日だけで治療を完了しないようにしましょう。

また歯管をとった以上、スケーリング後の検査は必須です。歯管は計画的な治療を算定要件にしていますので治療後は必ず評価をして治療の結果を判断しないといけません。

 

 

 

 □P病名をつけると初診にできない

P病名は慢性疾患なので、3ヶ月程度のリコール期間では初診にできないという見解の審査機関も結構あります。(というか、徐々に主流になってます。)

じゃ、どのくらいで初診か?というと明確な答えは残念ながらありません。ですが、保険診療では「半年」でとりあえず再治療できるというのが普通ですので、まぁ、半年空けば問題ないかと個人的には思ってます。

どうしても3、4ヶ月で初診をおこしたいのであれば、P病名でなくG病名でスケーリング等の処置をするほうがスマートです。

なお、G病名ではSRPをできないという取り扱いをしているところもありますので、ご注意ください。

 

 

 

自費PMTC後の保険診療

自費のPMTCをしていて、保険診療に切り替える際も注意が必要です。同月中に保険診療を開始する場合は、初診ではなく再診となります。

ただ、月が変わればOKかというと、そうでもないようで1ヶ月以内はダメとか3ヶ月はダメとかいろいろ事例はあるようです。あるケースではPMTCを自費の歯周治療とみなして、その後の保険診療のP関係の治療がすべて否認された事例があると聞いたことがあります。伝聞なので本当かどうかはわかりませんが。

自費から保険診療への切り替えの場合、PMTCに限らず、初診がとれない場合がありますので注意が必要です。

 

 

以上、リコールをする上での注意点でした。参考まで。

 


 

 

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2016年12月 5日 (月)

毎月リコールする場合の算定方法と点数比較、高点数はこれだ!!

前回のこの記事、「シンプルだけど必ず結果がでるリコール方法!! 」で毎月リコールする方法を紹介しました。

では、毎月リコールする場合、どのような算定方法があり、また具体的な点数はどうなのかをみていきましょう。

 

 

3ヶ月、6ヶ月でリコールする場合

比較として、3ヶ月あるいは半年でリコールする場合です。

リコールでは口腔内のチェックとスケーリングを実施するとします。

保険診療ですので、1日では完了できません。最低でも2日が必要ですので、このような感じになります。

20161204_180702

この場合、1回のリコールでの点数は1024点です。追加で衛生士指導等が算定できますが 、それは比較のため外してあります。

 

 

再SRP(PCur)で算定する

毎月リコールする場合のもっとも基本的な方法は、再SRPを繰り返すことです。

この方法は、基金でも正式に認められている方法でもあります。

審査情報提供事例 24歯周基本治療

取り扱い

 原則として、一連の歯周病治療終了後、一時的に病状が安定した状態にある患者に対し、再度のSRPを繰り返し一定間隔で行うことを認める。

具体的には、こんな感じになります。

20161204_181721

基本検査を毎月算定しても保険ルール的にはOKなのですが、検査は日付で1ヶ月開かないと50/100算定になりますので、毎月算定するとこれより低い点数になることがあります。

1回で算定できる再SRPの本数には制限はないのですが、先ほどの審査情報提供事例では

留意事項

 同一歯に対し、短期間で繰り返し実施される場合や連月にわたり全歯に実施される場合などについては、事例ごとに判断する必要があると思われる。

となっていますので、一度に全顎をSRPすると返戻や査定の対象となります。

この例では、月に7本のSRPを実施していますが、この場合、3ヶ月で1644点で、年で平均すると3ヶ月で1578点となり、月にほぼ500点となります。

実際のSRPの本数や部位は検査の結果に依存します。SRPの適応はガイドラインでは3mm以上のポケットとなっていますので、検査時の結果をふまえて計画を策定しそれを毎月実施するようにします。

カルテメーカーではP経過パレットで検査値と実施したSRPをチェックできます。

20161204_185526

この方法でのカルテ記載で注意する点は検査時の所見と計画の記載です。簡単でもいいので、ちゃんと書いておかないと指導等では全てのSRPを認められなくなる可能性があります。

20161204_194925

 

 

SPTで算定する

4mm以上のポケットが存在する場合は、SPTで算定することも可能です。

SPT自体の算定は3ヶ月に1度ですので、SPT算定月以外は歯管だけの算定となります。

20161205_01052

この場合、3ヶ月で1286点となります。検査を基本検査にした場合は1086点になります。

点数的にはSPTで算定する場合と、3ヶ月ごとに普通にリコールする場合とほとんど変わりはありません。その割に毎月同じような処置をしているのに3ヶ月一度だけ高点数になるので、実施前に点数的な変動を説明しておかないと患者さんの不信感を招きやすいので注意が必要です。

でもSPTは、歯周外科を実施した後であれば、毎月算定できます。この場合、上記の例の一月目の906点を繰り返すことになります。この場合3ヶ月で2718点となります。

検査に関しては、必要に応じて行うとなっていますので、毎月実施しなくとも良いので906点と506点の月がでてくるような算定も可能です。一月おきに算定した場合、3ヶ月で平均して2118点となります。

個人的な感触としては、SPTでの算定は制約が大きいのと自由度が少ないのであまりお勧めできません。

ただし、ガイドライン的には、歯周外科を実施した後の歯周検査の後は再SRPはできない取り扱いになっていますので、それを厳密に守ってる県ではSPTしか選択肢がない場合もありますので、注意が必要です。

 

 

まとめ

1、3ヶ月ごとのリコール  1回につき1024点

2、再SRPで算定 3ヶ月で1578点(毎月7本SRPの場合)

3、SPT外科なし 3ヶ月で1286点

4、SPT外科後 3ヶ月で2718点(検査を減らした場合、2118点)

毎月リコールする場合の点数は上記のような感じになります。これ以外の点数としては衛生士指導や義歯指導等を毎月算定可能です。

衛生士指導を算定する場合は、時間に十分に注意しましょう。指導の時間が15分以上と決められていますし、実施時刻も残りますので、指導をしてかつ処置をする時間を考慮して算定しないと指導等の場面で困ることがおきます。時間的にタイトな場合はあえて算定しない工夫も必要です。

 


 

 

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2016年7月29日 (金)

同時に2つの病名の付け方と、ついでに切開のカルテの書き方

ユーザーの先生から、P急発の時、GAがないのでということで返戻があったケースで、「P急発」と「GA」を同時につける簡単な方法はないのでしょうかという質問受けました。

「P急発」病名だけで切開(消炎処置)が算定できるかどうかは、地域によって解釈が揺れていますので、どちらが正解とはいえません。今回は、2つの病名を同時に着ける方法と、ついでに切開の時のカルテ記載の注意ポイントをご紹介します。

 


 

では、早速、カルテメーカーでの入力方法を解説していきます。

最初のポイントは、通常の標準病名のプルダウンメニューからではなく「新規病名」で入力を開始するところです。

20160729_154350

ボタンを押すと新規入力ダイアログが開きます。

20160729_154411

次のポイントは、「P急発」を選んだ後で、「登録」ではなく「追加登録」ボタンを押すところです。

このボタンの場合、病名がない同じ画面に変わりますので、そのまま追加の病名をいれます。

「歯肉膿瘍(GA)」を選んで、今度はいつもと同じ「登録」ボタンを押します。

20160729_154428

すると、

20160729_154435

このように、2つの病名が新規に登録されて、なおかつ、両方が同時に選択された状態になります。「入力」ボタン、あるいは「セット入力」タブで入力画面に変えます。

もちろん、前の新規病名画面で「登録」でなく「入力へ」ボタンを押せば、この画面をパスして2つの新規病名が選択された状態で入力画面に変わります。

20160729_154520

「切開」のセット画面ですが、このように病名欄が「P急発、歯肉膿瘍」となって2つの病名が同時に選択されています。

20160729_154542

入力が終わった画面です。ちょっと見にくいですが、プロブレム欄には2つの病名が表示されます。レセプトにすると、

20160729_155501

はい、このように2つの病名が併記されて病名欄に載ってきます。

 

 

 

さて、今入力したカルテですが、残念ながらこのままでは新規指導等では切開が査定されてしまいます。

それでは、そうならないためのポイントをチェックしましょう。

20160729_155406_2

チェックポイント①

P急発の経過や症状を必ず記載します。
このように、SOAP形式で記載すると、よりわかりやすいカルテになります。

 

チェックポイント②

切開の場合、切開の位置や長さ等を必ず記載します。図でもOKです。また切開した時の排膿や出血の状況も記載します。

この2つのポイントは、切開(消炎手術)の算定要件となっていますので、この記載がない場合は切開は必ず査定されてしまいます。

〔留意事項〕
本区分の算定に当たっては手術部位、症状及び手術内容の要点を診療録に記載する。

 

チェックポイント③

これは必須ではないですが、POMR(問題志向型診療録)としてカルテを整備する場合は、患者さんに説明した内容もカルテに記載します。

以上、切開の時のカルテのチェックポイントでした。

 


 

 

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2016年6月15日 (水)

再SCを繰り返すパターンは止めたほうがいいかなぁと思う5つの理由

前回の記事

歯周初期治療の算定方法の必勝パターン

で再SC、再SRPの算定方法を解説しましたが、その過程で改めてガイドラインやら留意事項を読込んでみて気付いたことがあります。それは

再SCを繰り返すのって無理があるかも。

ってこと。その理由をまとめてみました。

 

理由1  保険のスケーリングはスケーリングじゃない

保険上のスケーリングは

スケーリングとは、歯面に付着しているプラーク、歯石、その他の沈着物をスケーラ ー等で機械的に除去することをいう。

というもので、保険上はスケーリングというよりPMTC(ポケット内部への言及がないので、PMTCですらないかも)に近い概念であることがわかります。少なくともP病名をつけた以上、ポケット内部の縁下歯石を除去する必要があるわけで、その処置は保険上は「SRP」です。ですので歯根面に対してアプローチするのであれば自信を持って「SRP」を請求するべきだと思います。

 

 

理由2  点数が低い

保険上の定義が上記のようなため点数が低くく、仕事の対価に見合っていません。全顎を一度におこなった場合、256点、再SCなら半分の128点、SRPなら4本分しかなりません。また、毎回毎回フルブロックを再SCするというのは疑義をはさみ易く、そういう請求は避けたいということでより点数は低くなります。

 

 

理由3  算定がブロックごと

補綴と同時におこなう時に問題になるのですが、一般的に補綴処置に入る前に歯周の状態は治癒、あるいは安定の状態になっていないといけませんので、補綴が行われたブロックに再SCをするのは躊躇します。そうなると再SCが算定できる部分がより少なくなります。

 

 

理由4 SRPは繰り返しが明確に認められているがSCは微妙

基金が公開している審査基準(審査情報提供事例)において、

24 歯周基本治療

取扱い

原則として、一連の歯周病治療終了後、一時的に病状が安定した状態にある患者に対し、再度のSRPを繰り返し一定間隔で行うことを認める。

と、SRPの繰り返しは明確に認められています。一方、SCではそういう記述はなく、繰り返しがOKという根拠が乏しいです。

 

 

理由5 再SCをするなら初診を起こした方がよい

SCは上記のように縁上の歯石の除去程度の処置ですから、これで状態が安定状態に落ち着くのであれば、安定というより治癒の状態といえます。

処置の内容的にもPに対するというよりGのような病名に対して行われるもので初診が起こせない慢性的な疾患とは考え難いです。

補綴処置等が続いている場合は別ですが、一連の処置が終わってSPTのような状態になった時、高頻度で再SCを繰り返すのはかなり無理があります。

ではということで、数ヶ月の間隔で再SCを繰り返すなら、むしろ初診を起こした方が無理がありません。

 

 

まとめ

このようにP病名を付けておいてSCだけの繰り返しはしない方が無理がないと思います。P病名が付いたなら、部分的でもSRPのステージに進んでSRPの繰り返しのパターンにしたほうが良いでしょう。

補綴処置を急ぐためにSCだけで終わりにしたいという都合も臨床の場面では良くありますが、この場合でも根治等の治療の合間を縫ってSRPやPCurの処置を組み込んでいくことが大事かと思います。

 

 

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2016年5月30日 (月)

補診の書き方と義歯の入力方法

レセコンで義歯の入力をするのは結構面倒な場合が多いですが、カルテメーカーでは「補綴時診断料(補診)」をちゃんと入力すると劇的に簡単になります。

 
入力方法を解説する前にちょっと「補診」のおさらいから。
 
「補診」は欠損補綴物を設計し、それを患者さんに説明する行為に対して算定するものです。以前は1回限りの算定で、何個補綴物を作成しても複数回は算定できないという、算定の主旨とはかけ離れた物でしたが、28年度の改定で、装置ごと処置行為(新製、増歯、リベース)ごとになり、主旨と実体が一致するようになりました。
 
このような形が残らない行為に対してはカルテ記載が算定の要件になります。「補診」の算定要件は

(5) 補綴時診断料の算定に当たっては、製作を予定する部位、欠損部の状態、欠損補綴物 の名称及び設計等についての要点を診療録に記載する。
(6) 補綴時診断料を算定した場合は、補綴物の診断設計に基づき、患者に装着する予定の 補綴物について、義歯、ブリッジ等の概要図、写真等を用いて患者に効果的に情報提供 を行う。

となっていますので、カルテ記載で必要な項目は
  • 制作予定部位
  • 欠損部の状態
  • 補綴物の名称と設計
  • 患者さんに情報提供をしたという記録
となります。個別指導の時はこのような算定に必要なカルテ記載は非常にうるさく指摘されますので、もれなく記載するようにしましょう。
 
 
では、カルテメーカーでの入力方法をみていきましょう。
 
 
MT病名を付けて義歯印象の処置セットを選ぶと「補診」がありますので、これをカルテに入力します。

20160530_154617

「補綴時診断料」をダブルクリックして開くと

20160530_154637

こんな画面が開きます。
これは義歯の設計画面です。
左のリストにある項目を右の歯式の部分にドラッグ&ドロップして設計します。
 
パーツをどんどんドラッグ&ドロップすると

20160530_154740

こんな感じに設計が終わります。

上のタブで「義歯」を選んでページを切り替えてより詳細な各パーツの材質等を入力していきます。

切り替えた直後は

20160530_154754

こうなってます。

材質等は、設定する項目を選んで、下のドロップダウンメニューから金属や材質を選びます。

また、算定要件の「欠損部の状態」や「患者さんに説明した旨」は「義歯関連備考欄」に記入します。

また、右上の「カルテ記載」は「文章」を選んで、この設計がカルテに記載されるようにします。

最終的にはこんな感じになります。

20160530_165913

これでOKを押してカルテに入力すると

20160530_165850

カルテに「補診」の算定に必要な項目が記載されます。

 

カルテメーカーの真骨頂はこれから

 

20160530_155149

その後、義歯の印象、バイトを入力し、いよいよ義歯のセットです。

通常通り「来院」ボタンを押して再診日を入れていきます。

MT病名を選択肢、「部分床義歯装着」セットを選ぶと

20160530_155231

ほらこの通り、「補診」で設計した内容がそのままセットの選択状態に反映されますので、このまま「登録」ボタンを押すだけでカルテに義歯の装着が入力されます。

20160530_155257

簡単でしょ?
 
これなら治療後にすぐに会計に移ることができます。
技工指示書をカルテメーカーで発行している場合も、この「補診」の内容が自動的に技工指示書に反映されますので、その点でも効率的な運用ができます。
 
ぜひお試し下さい。
 
 
カルテメーカーについてはカルテメーカー・ホームページまで。
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