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2016年2月

2016年2月18日 (木)

レセ電メーカー説明会

今日は新橋の支払基金本部で平成28年度診療報酬改定等に伴うレセ電マスター仕様変更及び記録条件仕様変更等に係るメーカー説明会(長いw)でした。

いつもなら私自身で行くのですが、今回は歯科がトップバッターで朝10時から、すでにキャンセルできない患者さんが入っていたので家内に代理を頼んで行ってもらいました。

もらった資料を今読んでいますが、今回は一般歯科に関しては大きな変更もなく済みそうでホッと胸をなで下ろしているところです。

一般歯科には関係ないのですが、今回の仕様変更で目を引いたのは、病院の病床機能報告制度の電子レセプトへの導入です。

これは、将来(2025年が一応目標のようです)病院のリソースを適切の配分して高齢化社会に備えようという目標で昨年(一昨年?)からはじまったもので、病棟を高度急性、急性、回復期、慢性期と機能別にわけて、どの病棟に入院したか、そしてどんな看護体制でどんな手術や処置をしたかという情報を集め、都道府県単位で集約して地域の病院を再構築し直そおっていう壮大な計画です。

病床機能報告制度とは(日医工MPI)

病床機能報告制度(厚労省)

で、昨年は6月分だけを各病院で集計して、報告したようなのですが、項目の多いこと多いこと、でも実際には電子レセプトで提出している場合、厚労省側で集計した結果を病院に送付(メールかCD-R)してそれを元に提出するようです。

でも、わざわざ病院にデータを戻してそれを再提出させるなんて何の意味があるのかはナゾです。多分「報告制度」だから報告したという形式が必要なんでしょうけど。無駄でしかないような....

報告書用紙

まあ、なんだかんだいっても昨年はこの形式で行われたようですが、かなり詳細な報告書ではあるものの内容的には単なる集計データで、このデータから機能別の病棟との関連を読み解くのは難しいといえるでしょう。これは厚労省も最初から意識していたようで、28年度の改定というタイミングに合わせてもっと有用なデータを収集する計画でした。

電子レセプトへの病棟情報の記録について

今回の仕様変更はこの計画に伴うものです。追加されたレコードは「SI」レコードというもので、入院基本料や入院料に1対1に対応したデータで、その入院料がどの病棟で何時算定されたかという情報を格納します。

とても単純で簡単なデータなのですが、これは強力な武器となる情報です。これにより救急の時にICUを何人利用しただとか、どのような看護体制でどの病棟を利用しただとか、さらに算定された処置や手術と病棟との関連もバッチリとトレースできるようになるのです。個々の患者さんの病院内での経過が手に取るようにわかるのです。

これらの情報を匿名化したうえで、厚労省内のナショナルデータベースに蓄積し、集計分析を行うこととなるのです。まさに医療のビックデータそしてサンプルでない全数調査。どのような調査結果が導き出せるのか興味は尽きません。

病床機能報告における病棟の情報の収集について

医療情報ではこういったビックデータは夢でしたが、いよいよそれが現実に動きだす時代になったんですねぇ。ちょっと感動してます。

まあ、でもビックデータは今は旬ですが、はたしてどこまでそのデータを活用できるのか、このあたりは注意して見守っていく必要があるでしょうね。ぜひ、次の段階として民間でもそのデータが活用できるような体制を構築してもらいたいものです。

ところで、歯科は無関係かなぁって思っているあなた、そうではありません。

病棟情報報告書の1では、患者さんがどこから入院して、退院後どうなったか(帰宅したのか老人施設に戻ったのか)といった情報も収集しています。

これらの情報も、医療分野のID(医療のマイナンバー)が導入されると介護保険の情報や各診療所の電子レセの情報を紐付けすることでナショナルデータベース内で集計が可能になり、個人の医療・介護の分野での全体的な動きが把握できるようになります。

歯科もこの流れに無関係ではいられません。周術期や訪問診療、もちろん日々の診療も、これらの情報と統合されることにより、より効果的な治療方法や診療所のあり方が研究されそれが保険の施策となって実行されるようになるでしょう。

願わくば、なんとなく政治的な思惑で決められてる感じがする保険点数がこのようなビックデータを元にした科学的な手法で効率的に分配されるようなものに変わって欲しいものです。

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